子どもは、悪い言葉をすぐ覚えて使います。親が使っている場合、友だちの影響、一番はテレビからかもしれません。親は子どもの間違った言葉づかいを矯正する必要があります。言葉の間違いを犯さない子どもは一人もいません。子どもは単語のさまざまな組み合わせ方を試します。その組み合わせが間違っているのに、誰もそれを指摘して直さないなら、子どもはそれが正しいと誤解して使い続けてしまいます。
人を罵倒したり差別したりする不適切な表現が含まれていることがあるので要注意です。ネットでスポーツ選手への心ない書き込みをする輩も多いといいます。小さいころから、親は「そういう言葉を使ってはいけません。言ってはいけません。やってはいけません。」と注意する責任があります。そうしなければ、子どもはそれを受け入れられると思い込んでしまうからです。言葉の使い方が不適切だと周囲から拒絶と批判を招き、自尊心を台無しにしてしまいます。
子どもが汚い言葉や乱暴な言葉遣いをするのには2つの理由がある。
1 注目してほしいから
叱ってくれたり、対面してゆっくり話を聞いてくれたりすることは、子どもにとって非常にうれしいことなのです。
そのため、言葉遣いに注目して子どもの相手をすると、かえって悪い言葉遣いを悪化させることになります。
2 要求を通したいから
乱暴で威圧的な言葉を使って要求して、相手が折れれば、それが成功体験になります。そんなときは相手にしないことです。
悪い言葉に対して叱ることは、子どもにとって思うつぼです。そんなときは、距離をおいて、子どもの言葉に関心を示さないことです。