「うざい」
人と人との関係をわずらわしく思う若者が増えています。最近よく使う「うざい」という言葉がそういう気持ちをよく表しているようです。
「うざい」とは「うざったい」が縮まった言葉で、「わずらわしい」、「面倒くさい」といった形容詞です。なぜ、人間関係でそんなにも「わずらわしい」を感じるのでしょうか。
人と人の関係は、昔の方がもっとわずらわしかった。子どものやることに口を出す大人はたくさんいました。先生も恐かったし、父親も恐かった。個人のプライバシーを守るという考え方はなかったので、人間関係のわずらわしさを逃れて一人になるということはできなかった。人間関係は今よりずっと濃密だったが、それでわずらわしさを感じることはなかったような気がする。もしかしたら、濃密な人間関係が当たり前で、わずらわしさを感じなかったのかもしれない。
そろそろ忘年会シーズンです。上司と酒を飲みたがらない若者が増えているそうです。とりあえずビールではなく、自分の飲みたいお酒を頼む。お酌はしない。お酒自体飲まない。飲むなら気のあった友人同士で飲みたい。これも全て「うざい」=「わずらわしい」のでしょうか?
コロナで忘年会や新年会をやらなくなって良かったと思っていることでしょう。
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