2023年11月3日金曜日

花だより お風呂の入り方をちゃんと教える 甜菜(ビート) オケラ

 


  ~お風呂の入り方~ 
 夫婦の間で、子育ての方針について、衝突することは多々あります。ごはんの食べ方や寝る時間、かたづけの仕方など挙げればきりがありません。些細なことや日頃の生活習慣すべてで考え方の違いが出てきます。
 人は自分の体験をベースに子育てをします。当然、家庭によってさまざまだから、夫婦でぶつかるのも当たり前です。
 その家庭がどんな子育てをしているかが、手に取るように分かるのが「お風呂」です。
 寒くなってきて、最近は近くの温泉に行くようになりました。温泉で親子連れを見ると気になることがよくあります。子どものお風呂の入り方で親の姿が見えてきます。きちんと体と足を洗ってから湯船に入る子ももちろんいるけれど、中には脱衣室からそのままドボンととび込む子、立ったままシャンプーして、シャワーを周囲にまき散らして頭を洗う子もいます。旅番組でタレントさんが温泉に入るシーンを見て、バスタオルを巻いたまま入ることがマナーだと誤解している子どもさえいます。一緒に入っている周りの人のことを、全然気にしていません。若い親は注意をしません。その家庭の子育て文化が子どもにしっかり根付いているのです。
 最近は街中の銭湯もなくなり、公衆浴場で大人からマナーを学ぶ機会が減っています。でも、親が“まわりの人のことをきちんと考えられるように”という育て方の方針をしっかり持っていれば、たとえ銭湯に行かなくても子どもは自分で気づくものです。
 今一度立ち止まって、自分の子育てを振り返ってみるべきです。「お風呂に入るときは、まず体を洗ってからね。体を洗うときは、まわりの人にしぶきがかからないように注意して、座って流そうね。」お風呂の入り方を教えることは、優しくまわりを気遣える子どもになる大切な機会です。残念ながら、こども園では、お風呂の入り方は教えることはできません。おじいちゃんが孫に、「体を洗ってから、湯船に入るんだよ。」と教えていました。お風呂の入り方は、じいちゃん、ばあちゃんの役目かもしれません。

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