子どもの心のケア
災害時、子どもは大人が思っているほど、大人ほど深刻な事態には陥っていないものです。避難所で健気に遊んでいる子どもたちの姿ががあります。むしろ、親や教師といった自分を守ってくれるはずの大人から影響を大きく受けているのです。親や教師の不安定な態度を子どもが最も恐れるのです。子どもは身近な大人の様子をうかがい、その様子から状況の深刻さを想像するものです。つまり大人と子どもは一蓮托生の関係の中に存在しています。子どもは、大人が自分のことを本当に守ろうとしてくれているか、冷静に見極める力を本能的に持っているのです。 大人がたとえ強がりを見せてでも、子どもに学校が安全で楽しい場所であると伝えてやることで、落ち着いた生活ができるのです。大人に守られた世界で生きているという感覚を失うことがなければ、子どもは大人以上に健全に生きてくことができます。
「ポストコロナ時代の教育を考える」 武庫川女子大学 倉石哲也教授
子どもが不安になるのは、親が不安を感じているからです。「お母さんが付いているから、大丈夫だよ!」と言って、笑顔でギュッとハグしてあげると子どもは一番安心するのです。「学校に行きたくない」と言い出したら、まず試してみてください。
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