2023年11月4日土曜日

花だより 料理で一番大事なのは「自然」 ダンギク オギナタコウジュ

 


 日本の食文化 五味(酸・苦・甘・辛・塩) 
 「和食」はユネスコ無形文化遺産です。これは料理だけでなく、食べ物に関わる生活様式や自然の中に生かされていることを感謝しながら生活する日本人の食文化も含まれてのことです。
 昔は、冬は保存食の味噌漬けや醤油漬けなどを食べていました。塩分を摂りすぎると腎臓に負担がかかるので、春先に酸っぱいものやえぐみのある山菜などを食べて冬に身体に溜まった毒素を出していました。日本は「苦み」を重視する傾向があり、これは他の国の料理と違うところです。
 季節に合った旬のものを食べることや五味をバランスよく食べることが身体のためにもいいのです。五味が全て入っている食物が「味噌」です。味噌汁の中に五色の食材を入れたのが御御御付け(おみおつけ)です。「御」という文字が3つも付いた、たいへん身体に良い食物です。
 料理はバランスをとることが大切です。まるい器には四角く盛り、四角い器には丸く盛ります。そうするとバランスがとれて心が落ち着き、きれいで、美味しそうになります。
 夏は薄い器やガラスの器を使って涼しそうに盛り、冬は厚ぼったい皿になだらかに盛ってあげると温かく見えます。これが盛りつけの基本です。 
 料理で一番大事なのは「自然」 自然が保たれていないと美味しい野菜や魚、肉は育ちません。人間は全てのものに感謝と思いやりの気持ちを持ち、もっと謙虚に生きなければならない。「いただきます」「ごちそうさま」と、食前、食後に手を合わせる習慣も大事なことです。

若松のフラワーパラダイス


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