2024年8月24日土曜日

花だより 学力テスト始まって17年 まったく危機感がない ノリウツギ

 


  校長会議で、今年の学力テストの結果(町内)について報告がありました。
算数の問題】 直径22センチのボールがすっぽり入る立体の体積を求めなさい。
   この問題ができません。
  いつものことですが、今回も国語、算数とも全道、全国平均を下回りました。
 特に国語の「書く」・「記述式」の問題は、小中ともに低い結果でした。
 算数・数学は、国語よりさらに低い結果となりました。無回答も目立ちました。
 なぜ、何年たっても学力が低いままなのでしょうか?
 原因はハッキリしています。スマホやゲームの時間が長く、勉強時間が少ないのです。学力テストと一緒にやる学習状況調査にはっきり出ています。家で全くしない、やっても30分以内が圧倒的に多いのです。「勉強しなくて、これくらいの点数なら、まあいいんじゃないの?」と言う人もいます???
 どうしてしないのでしょうか? 
 親がしていなかったからです。学力テストが始まって17年になります。当時から、北海道の子は、勉強していませんでした。今その子たちが親の世代になりました。
 親が勉強する必要性を感じていないのです。勉強したところで…。勉強ができればいいわけじゃない、そんな考えでいるからです。これだけ低くても全く危機感がありません。親や地域に危機感がない、現状のままでいいと思っていると、学校の先生も頑張りません。
 「勉強ができるようになると、みんな都会に出て行ってしまう。」という人がいます。ところがある調査では、学力の低い地域は、若者がその地域に残らなくて過疎化がどんどん進むという傾向があります。
「学力が高ければいいというもんじゃない、人間性が大事だ!」その通りです。しかし、それでは学力の高い人は全て人間性が悪いのでしょうか? 秋田や福井など学力の高い県の人は、勉強はできても性悪な人ばかりなのでしょうか? 
 全国一位を目指しているわけではありません。せめて全国平均の学力を目標に取り組んでいるはずです。「北海道が低いのは、教員のレベルの問題では?」と指摘する人もいます。その通りかもしれません。学力テストの成績を上げることは、それほど難しいことではありません。一人あと1問ずつ正答すれば全国平均を上回ります。親と教員が本気にならなければ、学力は低いままです。
 こども園は教育の出発点です。「学力とは関係ない」と言っている場合ではありません。
 こども園で育てた「10の姿」が活かされていないのか?それとも不十分なのか?

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