2024年8月25日日曜日

花だより 学力向上は親次第 ナデシコ シシウド

 

 



 前回、学力テストの結果から、危機意識を持たなければいけない。ということを書きました。それでは具体的にどんなことに取り組んだらよいのか?
 そのヒントは、学力の高い福井県や秋田県、富山県にあります。
 校長会の全国大会で、秋田県の取り組みが紹介されました。会場は、北海道の校長から順番に並ぶため、秋田県の校長はすぐ後ろにいました。
 授業風景が映し出されると、北海道の校長から「おお~!」と驚きの声が上がりました。それに秋田県の校長が驚きました。どんな場面か「挙手の姿勢、教科書を読む姿勢、掃除の仕方など」が実に整然とされているのです。秋田県の校長は、「別に特別なことをしているわけではありません。当たり前のことを当たり前にしているだけです。」と言います。ということは、北海道の子は、当たり前のことができていないのです。
 東北や北陸は、イオンもなければ、学習塾もないところがほとんどです。オホーツクとよく似ています。昔ながらの二世代、三世代同居が多い地域です。子どもが生まれると、学問の神様菅原道真公の掛け軸を新調して床の間に飾る家が多いそうです。この辺りが教育に対する意識が違います。
 子どもの学力は、親の心がけ次第です。「小さい頃から絵本の読み聞かせをする。」「博物館や美術館に連れて行く。」「ニュースや新聞記事について子どもと話す。」といったことです。また、学習状況調査の学校編を見ると、学校の取り組みについても家庭環境にかかわらず、児童にあいさつを徹底したり、教員研修を積極的に行ったりしている学校では、学力向上に一定の効果があることが分かります。
*夏休み、親に水族館や美術館、博物館、美術展などに連れてもらった子は、親になったら子どもにもそうします。「勉強しなさい!」と口うるさく言うより効果があります。

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