パリオリンピック 連日の日本人選手の活躍、特に男子体操やスケートボードの大逆転劇を見ると、技術の高さだけでなく、精神力の強さにも感動します。ところが、負けてしまった選手へのSNS上での誹謗中傷が酷く、JOCは止めてほしいと異例のコメントを出しました。とても残念でなりません。日本人の道徳性、規範意識はどうなってしまったのか?
道徳の時間 お父さん・お母さんの時代、「道徳」は国語や算数のような教科ではありませんでした。2015年に学習指導要領が一部改訂され、特別の教科として位置づけられました。教科になると教科書(文科省の検定を経たもの)があります。評価することが必要です。しかし、他の教科のように数値で評価するのになじまないとして、新たな枠組みである特別の教科という形になりました。
どうして教科化されたのか? 戦前の「修身」の教育内容が一方的な価値観を押し付けるものだったことを反省して、戦後の道徳の時間の内容が大幅に見直されました。ところが、深刻ないじめ問題や道徳性や規範意識の低下がきっかけとなり、これまでの道徳教育と道徳の時間の実態や現状を見直され、改善を図るために教科化することになりました。
幼児教育では、道徳性・規範意識の芽生える幼児期こそ大事 園生活の中で、決まりがあることを理解し、それを守ろうとしたり、さまざまな体験の中でして良いことや悪いことを把握し、適切な判断をしたりすることを遊びから学んでいきます。園生活で一番大切なことです。しかし、道徳心は、学校やこども園だけで学ぶものではありません。家庭での「しつけ」で身に付くものです。けっして学校やこども園任せにしないことです。
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