2025年3月14日金曜日

花だより 文学賞作家を目指す? コブシ

 

 日本で最も栄誉ある文学賞といえば「直木賞」と「芥川賞」です。世間の注目が集まり、受賞作に選ばれると書店で平積みされ、多くの文芸ファンに読まれベストセラーになります。1000から2000倍くらいの倍率の新人賞を受賞して作家になった人の20~30人くらいが芥川賞の対象になり得る、そこから5人くらいが候補に挙げられて、最終的に1人が選ばれるわけですから、プロ野球のドラフト1位指名を受けるより難しいかもしれません。しかし「文を書くのが好きだ」という人はどれだけいるでしょうか? 自分の周りにはいません。「筆無精は、一生の損」という諺(ことわざ)があるように、私もこの歳になって、そのことを痛感しています。
 年度末になると卒業文集や学校文集を作成します。作文嫌いの子には辛い時期です。子どもを作文ぎらいにしてしまうのは大人です。子どもは、自分の書いた作文を見せるのをいやがります。「へたくそ」と、骨を折って、せっかく書いた作文にケチをつけられたら、だれだって作文嫌いになります。子どもは、自分の作文の「愛読者」を発見すると作文好きになります。その「愛読者」は最低三人です。お父さん、お母さん、そして、先生と。もう一人、それは作者本人です。自分の作文をもっとも愛読するのは、作者自身だからです。ただし、褒めてやらなければ、自分の作品を大事にしません。作文好きにさせるのは、先生よりも寛大なお父さんとお母さんです。まずは読んで褒めてください。一行でもいいです。「ここよく書けたね」と、その褒め方一つで子どもの作文嫌いがなおります。もしかすると芥川賞か直木賞作家になるかもしれません。   

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