
月間「日本教育」1月号 霞が関だより
文部科学省初等中等教育局教育課程課長 武藤 久慶氏
《視野を広げる》の解像度を上げる
「視野を広げよう」とか「目線をあげて」とか、よく言われていますが、「通り一遍」の訓示ではなく、本気で成長したり、真剣に人材育成につなげたりしたいのなら、もう少し多角的なスモールステップで考える必要があると感じています。
「見えている範囲の広がり」を別な言い方をすると
① 自分の視点のみ
② 上司になったつもりで考えられる人
③ 上司の上司になったつもりで考えられる人
④ そのまた上司の視点で考え、行動できる人
以上、使い古された言葉ではありますが、見方・考え方としては有効です。
学校現場寄りで考えてみると
① 特定の学年や教科に閉じた発想の人
② 自分の学校種の視点のみの人
③ 義務教育全体で考えている人
④ 高校も含めて発想する人
⑤ 大学や研究機関まで含めて構想できる人
⑥ 学校教育のみならず、私教育への影響や社会教育も含めてデザインできる人
みたいなレンズをかけてみると、見えてくるものがある気がします。
別な次元で見ると
①意見が合う人とのみ付き合う人
②意見が違う人の言説をきちんと見て研究する人
③意見が違う人とも付き合い、積極的に学ぼうとする人
広い視野で考えたいと心がけていても、体調が悪かったり、ちょっと忙しがったりすると目線が下がり、視野が狭くなります。教育に関する言説は常に再帰的で、子どもの教育を語るからには、自己調整と学びに向かう力が大事です。
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