2026年1月27日火曜日

花だより 「いい人をやめてみませんか?」~隠すより見せる~ ネコヤナギ ハナアナナス

  

 「いい人をやめてみませんか?」
                                      (作家)曽野綾子(2025年2月に93歳で亡くなった)
 いい人をやるということは、内側はいい人ではないのだが、外側だけはそう見せる。そういう生き方を続けているという前提があるということ。
 誰でも自分をよく見せたいと思う。女性なら化粧をするし、ファッションにも気を使うのもその証拠だろう。
 いい人を続けるということは、詐欺師に近い生き方だ。人間の本質は、いい人でもなく、悪いばかりの人でもないということ。誰に対しても礼儀正しく、優しく、寛大だ、と思われようと背伸びしていい人をやっているとすぐにボロが出る。
 自分が意識しなくても相手に無礼だと思われるようなことを言ったり、したりすることはよくある。自分は優しくしているつもりでも、相手はそれでは不十分だと思ったりする。
 始めからいい人だと思われていなければ、ほんの少しのいいことをするだけで「あら、あの人意外と親切ね」などと褒めてくれる。無理をしていい人を演じても長続きしないのなら、初めから自分に素直な生きた方をすればいい。(牧野要約)
 これを書いたのは、曽野綾子さんが晩年になってからです。なかなかその境地にはいかないものです。60歳の還暦を「耳順」といい、人の意見を素直に聞き入れ、 何の抵抗もなく理解し受け入れられるようになった境地を意味します。あれから10年経ちましたが、まだまだ自分をよく見せたい。いい人でありたいと思ってしまいます。70になっても未だ成熟していないということです。

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