2025年8月7日木曜日

花だより 全国大会記念講演 狂言師 野村萬斎 クルマユリ サクランボ

 


  全国国公立幼稚園・こども園教育研究大会の記念講演は、狂言師の野村萬斎氏でした。狂言は、能の悲劇に対して喜劇です。両方とも室町時代からおよそ650年以上、絶えることなく演じられてきた日本を代表する古典芸能です。
  能や歌舞伎と違い狂言は、衣装や面もつけずに言葉と身振り手振りを中心に展開され、滑稽なやり取りで笑いを誘います。その稽古は「型」を覚えることから始まります。狂言師の家に生まれると本人の意思とは関係なく、3歳から稽古が始まるのです。個人の主体性など一切ない。今の幼児教育とは真逆なものです。と言っていました。
  狂言の稽古は、先生の動きや言葉を真似ることから始まる。一つ一つの型(基礎・基本)を習得するまで、徹底的に真似ることが重要視されます。ですから、教える先生(親)も子どもと一緒に動いて手本を示すのです。
 650年も続いたことが本物の証、受け継いでいく中で、徐々に洗練され、理にかなったものになっていったからだと思います。伝統とか本物はそういうもので、一時的に人気になって廃れていくものとは違います。今の教育が本物かどうかは、今は分からない?。
 なぜ、全国大会の記念講演で、狂言師 野村萬斎氏を招聘したか、現在の保育者に「教育とは何か?」今一度考えてほしかったのではないかと思います。

2025年8月6日水曜日

花だより 「褒める」と「怒る」と「叱る」 蝦夷スカシユリ ハマオモト

 


 「校長先生の『校長室花便り』いいですね。」とある保護者さんから言われました。たとえ挨拶代わりの社交辞令であっても、うれしいものです。
 子どもは、褒められると「やる気」が出ます。やる気が出ると勉強します。「やる」と成績が上がります。成績が上がるとまた褒められる。するとますますやる気を出して頑張ります。これが「やる気」にさせるサイクルです。
 ところが、怒られると「やる気」を失います。やる気がないと勉強しない。「やらない」ので成績も下がります。するとまた怒ります。するとますますやる気をなくします。これが負のサイクルです。どっちの回転になるかは、まず「褒める」か「怒る」かがポイントになります。
「怒る」(感情的)と「叱る」(さとす)は違います。ときには怒ったり、叱ったりするときもありますが、やる気を起こさせるような叱り方が大切です。
「校長先生、あのね。昨日のテスト80点だったんだ。」4年生の子が、ちょっと悔しそうな顔で言いました。「いつも100点だったら、先生は教えることがなくて困るから、1つか2つくらいはまちがってもいいよ」と言うと「わかった。これからいつも80点とるよ。」と言いました。「ダメダメ、100点とらないと・・・」

2025年8月5日火曜日

花だより 全国国公立幼稚園・こども園教育研究大会(東京大会) 日日草 原生花園

 


 全国国公立幼稚園・こども園教育研究大会で東京に行ってきました。
 会場は、代々木になる東京オリンピック記念青少年総合センターでした。新宿に泊まるのがベストなのですが、旅行代理店で「今は、新宿のホテルは高いですよ。少し離れていますが、五反田で取ると少し安いですよ。」と言われ、朝のラッシュ時にリュックを背負って電車に乗り会場に向かいました。
 北見も40℃近くまで気温が上がりましたが、東京の暑さは、湿度の高さと人の多さで汗びっしょり、持って行った扇子が重宝しました。
 「北海道からですか?それはそれは遠路大変だったでしょ!何時間かかりましたか?」
 「飛行機で90分、家を2時半に出て、5時半にはホテルにいました。」
 「そんなもんですか!?北海道も暑いんでしょ?街中をヒグマが歩いているんですか?」
 「40℃もあれば、ヒグマも厚い毛皮を着ていますから、森の中で涼んでいますよ。」
  昨年の札幌大会で親交を深めた大阪の園長先生に、北海道銘菓「白い恋人」をお土産に持って行きました。すると「私も持ってきたわよ。」 大阪名物『面白い恋人』」?と万博のキーホルダーをいただきました。さすが大阪のおばちゃんです。
 ぱんぱんの名刺入れでしたが、帰りには薄くなっていました。最近は研究大会もリモートで参加するようになりましたが、やっぱり全国大会は参集に意味があります。
 記念講演は、狂言師 野村萬斎氏でした。東京でなければ呼べない人です。最前列で拝聴して感動しました。隣の席の宮城県の園長先生に、「北海道なら、誰がいいですか?」と尋ねると「私は、中島みゆきファンなので…」と言うので「彼女の話は暗いですよ。大泉 洋はどうですか?」そんな話をきっかけに情報交流をしてきました。どこの園も少子化、保育者不足、保護者対応で園長先生悩んでいました。
 
 

2025年8月4日月曜日

花だより ネット教材 効果疑問 ゼラニウム 牧草ロール

 


 再考 デジタル教育 ネット教材 効果疑問
 デジタル教材に熱心に取り組んだのにテストの点数が低かった。デジタル教材では、折れ線グラフを自在に動かせ、数値も簡単に変えられる。しかし、テストでは正しく答えられない。視覚的に分かったつもりでも、意味を理解できていないのだ。
 紙の教科書には無数のQRコードが掲載されている。読み込むと動画や画像、グラフなどを見て、動かせる。しかし、増えるQRコードに対して、子どもや教師が適切に使えていない現状がある。
 群馬大の柴田博仁教授(認知科学)が行った紙とデジタル端末の比較研究によると、「ページをめくって行き来する」「資料を見比べる」などの行動は、紙の方がデジタルより作業効率が高いという結果が出ている。紙はパソコンより25.5%速かった。
 柴田教授は「小学校の特に低学年では積極的にデジタルを活用する必要はないと思う。ITスキルよりも、まず読み書きの力を育ててほしい。紙とデジタルのメリットとデメリットを慎重に検証していくべきだ」としている。 8月2日 読売新聞より 牧野要約

2025年8月3日日曜日

花だより 今年の全国学力・学習状況調査の結果 コマクサ チングルマ

 


 2025年の全国学力・学習状況調査の結果が公表され、道内の小学校の国語、算数、理科の全教科と中学校の国語、数学で全国平均を下回った。学校の授業を除く勉強時間が全国より短い傾向が見られた。
 相変わらずの結果である。最近は大した話題にもならない。あきらめムードが漂っている。さらに「学校に行くのが楽しい」と回答した小学生は45.0%、中学生は40.9%で、全国平均よりもそれぞれ4.9ポイント、4.7ポイント低かった。
 オホーツク管内は、全道よりさらに低い傾向にあるので最悪である。「学校は何をしているのか?」と責められそうだが、不思議にそんなこともないようだ。
 国語の記述式の正答率(全国)は小学校59.0%、中学校25.6%といずれも低い。解答のための理由や根拠を見出し、論理的に書いて説明する力が不十分なのだ。これは毎回言われていることだ。
 小学校算数では、台形の定義を知っていれば解けるにもかかわらず、正答率が低い問題があった。向きが違ったり、見慣れない形だったりすると対応できないのだ。さらに数量の関係を正確にとらえていない。詰め替え用ハンドソープの量が10%増えた時に何倍になるかの問題で、政党の1.1倍ではなく、10倍や0.1倍といった誤答が多かった。
 何のための調査なのか? 結果を分析して改善することだろう?
 
  

2025年8月2日土曜日

花だより 幼児の熱中症対策 ムクゲ アサガオ

 



 まだまだ暑い日が続きます。熱中症に注意!
 乳幼児は、体温調整機能が十分発達していないため、大人よりも熱中症にかかりやすいと言われています。園では、より一層の熱中症予防・対策を行いますが、ご家庭でも注意してください。
1 水分を多めにとる
 新陳代謝が活発なため、汗や尿として体から出ていく水分が多く、脱水をおこしやすいので、水分を多く含む食事や、定期的な水分補給を心がける。
2 熱や日差しから守る
 自律神経の働きが未熟で、放熱や発汗による体温調整がうまくできないので、熱がこもらない素材や色の薄い衣服を選んだり、日光を遮る帽子など身につける。
3 地面の熱に気をつける
 背が低いので、大人よりも地面に近く、地表からの熱を受けやすくなります。子どもの高さの方が気温が高いという意識を持つこと
4 室内遊びでも油断しない
 室内だなら大丈夫と油断しないことです。遊びに夢中になると熱中症のサインに気付くのが遅くなります。
5 周りの大人が気にかける
 暑さや体の不調を自分の言葉で十分に訴えることができません。服を脱いだり、水分補給のタイミングは、周りの大人が気にかける。
 水の事故にも注意を
 暑くなると(夏休み)水の事故が増えます。特に幼児は、膝くらいの水深でも溺れることがあります。川や海だけでなくプールでも油断しない。子どもから目を離してはいけません。
 ≪熱中症予防の食べ物≫
 果物~スイカ、メロン、オレンジ、キウイ
 野菜~キュウリ、トマト、レタスなど
 その他~キュウリの1本漬、みそ汁、梅干し、豚肉
     枝豆(ビールは、熱中症予防にはなりません。)
     うなぎもいいみたいです。
 *年寄りは、乳幼児以上に熱中症になりやすいようです。気を付けましょう。
 

2025年8月1日金曜日

花だより 「生成AI」は、現代の「論語」 サクランボ ノウゼンカズラ

 

 世の中が乱れて住みにくくなると『論語』がもてはやされるという。『論語』は“儒教の聖典”と呼ばれ、政治家や経営者たちが座右の書としていた。そのため、難しいと思われがちだが、複雑な人間関係の中で、人として何を守るべきなのか、その心構えと実践を説いたものである。「人格を鍛える本」といっても過言ではない。誰もが一人前の社会人であろうとするならば、常識として備えて置かなければならない「人の道」なのです。
 ところが現代、進化する「生成AI」は、人の道をも導いてくれる「論語」になりつつあります。
第一章 学而編四 「学問は人格形成が第一」
 「人徳を備えた人物になるように努力することをまず実行して、さらに余力があるならば、本を読んで教養を付けるとよい。」
第一章 学而編五 「理論よりも行動」
 「ある人を見ていると、師を尊敬するのにまるで美女を好むように接し、父母に仕えてはあらんかぎりの孝行を尽くし、君主に仕えては一身をささげて忠義を尽くし、友だちと交際するときは誠実をモットーとしている。この人は自分には学問がないというが、ここまでできる人は学問が完成した人だといってよい。こうしたことができる人は、人の道をつかんでいるからであり、立派な学者以上の人といえる。」
第十七章 陽貨編一八八 「学ぶことで人の差が出る」
「人の本性は誰でも似たようなものであるが、学ぶことによってそれぞれ違ってくる。」
 態度の悪い問題児○○が校長室にやってきた。担任から厳しく説教してくれと頼まれたのだ。罰として、論語を暗記させることにした。○○が通う児童館に行くと、若い女性指導員から、「校長先生は、校長室で子どもたちに『論語』を教えているのですか?」と聞かれた。○○から、“孔子先生が言うには、言葉巧みにおべんちゃらを言ったり、外見の体裁やファッションだけにこだわるような人は、本当の仁(優しさ)とはほど遠い者だ。”「先生も気を付けなさい。」と言われたそうだ。
 「生成AI」には、当然「論語」のデータは入っているはずだ。「座右の書」として置かなくても、スマホが簡単に人生の道を教えてくれる時代になった。