【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
“さわやかに さりげなく さいごまで”~東日本大震災から半年~
野田首相 所信表明演説(本文記事より) “「正心誠意」意を誠にして、心を正す”
野党議員からは、“役員が書いた原稿を読んだだけ”という評価もあります。首相の所信表明演説が、どうあればよいのか私には分かりませんが、国のトップが国会で取り上げたものです。この話は是非、子どもたちに伝えたいと思います。
~国民の皆様の声に耳を傾けながら、自らの心を正し、政治家としての良心に忠実に、大震災がもたらした国難に立ち向かう重責を全力で果たしていく決意です。(途中略)
宮城県南三陸町の防災職員として、住民に高台への避難を呼びかけ続けた遠藤未希さん。防災無線機から流れる彼女の声に、勇気づけられ、救われた命が数多くありました。恐怖に声を震わせながらも、最後まで呼び掛けをやめなかった彼女は、津波にのまれ、帰らぬ人となりました。生きておられれば、今月、結婚式を迎えるはずでした。非幸の至るところで、自らの命さえ顧みず、使命感を貫き、他者をいたわる人間同士の深い絆がありました。彼女たちが身をもって示した、危機の中で「公」に尽くす覚悟。そして、互いに助け合いながら、寡黙に困難を耐えた数多くの被災者の方々。日本人として生きていく「誇り」と明日への「希望」が、ここに見いだせるのではないでしょうか。(途中略)
被災地とりわけ福島の方々の抱く郷里への思いです。見えない放射能の不安と格闘している原発周辺地域の方々の思いを、高校生たちが教えてくれています。「福島に生まれて、福島で育って、福島で働く、福島で結婚して、福島で子どもを産んで、福島で育てる。福島で孫を見て、福島でひ孫を見て、福島で最後を過ごす。それが私の夢です。」
これは、先月、福島で開催された全国高校総合文化祭で、福島の高校生たちが演じた創作劇の中の言葉です。悲しみや怒り、不安やいらだち、諦めや無力感といった感情を乗り越えて、明日に向かって一歩を踏み出す力強さがあふれています。こうした若い情熱の中に、被災地と福島の復興を確信できるのではないでしょうか。~
息の長い支援を 私たちは、「福島」を「北海道」、「網走」に置き換えて考えることが必要です。郷土に愛着を持って、「北海道で」、「網走で最後を過ごす」と言い切る子どもを育てたいものです。
大震災から半年が過ぎました。先週行われた全道小学校長会教育研究大会の挨拶に立った全国小学校長会長が、被災地の状況について話されました。
被災地では、今もなお不便な生活を強いられています。学校を無くした校長先生方(30数名いるそうです。)は、毎日、分散した子どもたちの学校を回って励ましているそうです。また、今は支援物資が十分足りているのですが、それを保存したり、運搬したりする人員がいなくて困っている。今は物資より人、お金がありがたいそうです。震災直後は、義援金の募金活動が盛んに行われましたが、時間が経つにつれて国民の意識が薄れてきているように思います。復興復旧には、まだまだ時間がかかります。
最後にこんな話をしていました。“全国の校長先生方全員が、一回の飲み会を我慢してその分を寄付してくれたら、1億円以上になります。是非、息の長い支援をお願いします。”と、私もそうしたいと思っています。
ボランティアの心得に“3つの「さ」”というのがあります。
「さりげなく」「さわやかに」「さいごまで」 息の長い支援活動が必要です。
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