2016年10月9日日曜日

花だより 楓 ごめんなさい?


【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》  「こら!!」
  ~温泉でつい言ってしまった!~
 先週、近くの温泉に行くと、入口に「○○小学校修学旅行御一行様」と書かれてありました。「こりゃ、悪い日に当たってしまった。これは早々に帰らねば…。」と思って湯船につかっていたら、案の定、脱衣場が賑やかになり、20人近くがドヤドヤと入ってきました。すると修学旅行の定番、水の掛け合いがはじまりました。「まあ、仕方がないかな?」と思って我慢していましたが、その水が顔にかかったので、つい「こら!他の人に迷惑をかけるようなことはやめなさい!」と教員の顔になって叱りました。叱られた方は、よその学校の校長だなんて思うはずもなく、後で入ってきた担任の先生に「あの、おじさんに叱られた。」と報告しました。「うちの子どもたちが、ご迷惑をかけたようで申し訳ありません。」と謝ってきたので、「修学旅行の引率は、大変ですね。」と労いの言葉をかけました。
 “ごめんなさい”
 “登校時に、庭石を崩していく子がいる。”という連絡が入り、その現場に行ってきました。学校の近くで農家をやられている80歳になるおじいさんの家でした。
 「たぶん、2年生くらいの子だと思うけれど、石を動かして虫を探しているふうだったな。何回も続いているのでね。連絡したんですよ。」とそれほどお怒りようでもなかったので、ひとまず安心。
 担当の先生に話すと、すぐ対応してくれて該当の子どもが分かり、その子は帰りにおじいさんの家に謝りに行きました。
 担任からは、「生活科で生き物を勉強しているので、虫に興味をもって、学校に来るときもきっと虫さがしをしていたんだと思います。」と報告を受けました。
 の子に「どうだった。おじいさんに怒られたかい?」と聞くと、「いや、『これから気をつけなさい。』と言われた。やさしかったよ。」「ところで、虫はたくさんいたかい?大きな石だから、重たかっただろ?」と聞くと「うん、いっぱいいたよ。石は重たかったけど、2人で協力してやったから…。」と自慢げに話しました。
 いかにも子どもらしい発想で、生活科の発展学習を登校時にやっていたのです。そして、先生に注意されると、正直に過ちを認めて、きちんと謝りに行きました。こうして子どもは成長していくものです。

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