潮見小学校正門付近の紅葉
【平成18年 斜里朝日小学校の学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》 「母の品格」 多 湖 輝 著から
~周りから「敬遠」される大人にはしたくない~
「現場か勝手にやったことです。」などという企業のトップは、現場の人たちから敬遠されてしまいます。
敬って遠ざける、「敬遠」とはおもしろい言葉です。心から敬っているのではなくて、敬うふりをして近づかない。親しくならないということです。いくら企業のトップだと威張っていても、所詮は裸の王様です。
責任のとれない大人は、陰で笑われる裸の王様です。でも、じつをいえば「責任の取り方」などというのは、教育やしつけではないのです。ごくごく当たり前の常識をたくさん身に付けることによって、いわばその集大成として、責任とは何かということがわかってくるのです。ですから、子供のうちからしっかりと常識を身に付けさせることです。
常識とは、突拍子もないものではありません。人に会ったらあいさつをするとか、自分の思い通りにならなくてもがまんするとか、人には親切にするとか。それはみな当たり前の常識なのです。そういう当たり前のことを、親が当たり前のようにやっている姿を見て、子供の気持ちの中に少しずつ常識が芽生えてきます。
「やってみせ、いって聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」(山本五十六)という教えがあります。お母さんが常識と思っていることを子供に一つずつ伝えていって欲しいと思います。手間暇のかかることですが、手間暇を惜しまないのが愛情です。
0 件のコメント:
コメントを投稿