【筆まめ・筆が立つ】
喪中で年賀状を出しませんでしたので、代わって寒中見舞いを出しました。数が少なかったので久しぶりに手書きにしました。そんなとき目に留まった新聞記事がありました。
「ことばの宝箱 ~筆~」 読売新聞 平成31年1月9日
「筆」は書く道具だけでなく、書き記したもの、さらに書く行為も指します。
メールが主流の世の中ですが、相手のことを考えながら筆を執った手紙も、すてきです。
大手家の居間で、おばあちゃんが、海外で仕事をしているおじいちゃんに、手紙を書いています。
エッちゃん:おばあちゃん、おじいちゃんにお手紙?おばあちゃんは筆まめよね。
セイ君:豆?
お母さん:面倒がらずに手紙や文を書くことや、そのような人を「筆まめ」というのよ。
おばあちゃん:筆に任せて書くのが楽しいのよ。「筆に任せる」は、勢いに乗って思いのままに書くと言う意味よ。
お母さん:それに引き換え、おじいちゃんは筆不精ね。
セイ君:筆武将カッコイイ!
おばあちゃん:カッコ悪いよ。「筆不精」は、手紙や文章を書くのを面倒がることだよ。
続き(省略) 他に
筆を起こす~書き始めること
筆が滑る~書くべきではないことまでつい書いてしまうこと
筆を走らせる~すらすらと書くこと
筆をおく~文章を書き終えること
筆を入れる~文章や文字を直すこと
随筆~特定の形式を持たず、見聞や経験を思いのまま書き記した文章のこと
肉筆~印刷や複製ではなく、本人の手で書いたもの
エッちゃん:おじいちゃんから、返事が来たよ。
お父さん:うん、達筆だ。(字や文章を上手に書くこと)
最後に「筆が立つ」 ☆辞書で意味を調べよう。
「文章が上手なこと」とありました。
記事を読んで、「もう、こうした言葉は死語になってしまった?」と思ったら、
メールを上手に打つ人も「筆が立つ」、よくメールを打つ人は「筆まめ」と言ってもいいんじゃない?と若い人から言われました。
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