教育AIで個別指導 ~文科省小中高で実証実験~
文科省は、人工知能(AI)などの最先端技術を教育に生かす「*Edtech(エドテック)」の実証実験に乗り出す。子どもたちがどんな問題でつまずくかといったデータをAIで解析し、一人一人に合った指導法につなげる狙いがある。
*Edtech(エドテック)「Education(教育)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語。最先端の科学技術を教育現場に活用する教育手法をさす。米国などが先行して力を入れている。
全国の小中高校でそれぞれ複数校のモデル校を指定し、4年間かけて実験を行う。
実験では、パソコンやタブレットなどの情報端末を使い、子どもたちの解答やテスト結果などの情報を集めてビックデータ化する。これらをAIで解析し、個々人の得意や不得意、分からなくなったところや分からない理由などを割り出し、それぞれにふさわしい指導法を探るもので、解析結果は教員による授業や個別指導に生かすという。
また「いじめ早期発見」「ベテラン教員の指導力分析」「教職員の保護者の負担軽減」についても、エドテックが活用できるかどうかを探る。生徒の行動分析などを通じて問題行動の予兆を見つけることや、ベテラン教員の指導方法をマニュアル化することなどを成果として見込んでいる。
これが進むとベテラン教員が若手教員に経験値から指導することが少なくなり、AIを活用する若手教員の方が重宝されそうである。将棋名人がAIに負けたように、教師がAIに指導法を学ぶ時代が来そうである。
しかし、それでも時代はAIである。子どもたちの成長に少しでも役立つのであれば積極的に活用するべきである。
斜里の製糖工場
0 件のコメント:
コメントを投稿