2020年6月2日火曜日

花だより 日本のICT化の遅れの原因 ウツギ


 日本のICT化の遅れは、日本の教員が優秀だから?
TTが導入されたとき、アメリカでは、1+1=1 2人の教師でやっと一人前のことができる。日本でTTをやれば1+1=3になって、さらに効率が上がると言われた。日本の教師は、先輩から指導技術を学ぶ、職人堅気のところがあるが、これからはICTを使いこなす若い先生から年配の先生が学ばなければならない時代になった。
 また、行政からすると高価な教育機器を整備しても学校は使ってくれない。そんなお金があるなら、エアコンの整備が先と考えるのも当然かもしれない。
 スタディサプリ教育AI研究所長 小宮山利恵子(東京学芸大学大学院准教授)
 教育へのICT(情報通信技術)の導入が急速に普及しています。休校を機に教師がオンラインやホームルームや授業をする動きが広がりつつあります。
 ICT教育は、地理的・経済的な学習環境の格差を乗り越えます。不登校や長期入院の子どもたちの学習も可能で、教育の平等をもたらします。それには、パソコンなどの学習用端末や通信機器を等しく行き渡らせることが前提となるので、自治体や国は速やかに取り組むべきです。
 日本のICT教育の遅れは、教室で行われる学校教育に「成功」している。日本の教師は優秀だから、新たなツールの必要に迫られなかったことが要因でしょう。コロナ禍は第2波、第3波と長丁場になるかもしれません。今後はICTを使う教育が当たり前の社会になるはずです。
 オンライン教育では、子どもの意見を踏まえ、「どこで飽きられたか」を分析し、学習動画を絶えず改善する姿勢が大切です。研究では、講師が背を向けたり、画面から姿を消したりすると視聴をやめてしまう子どもが増えます。
 家での学習時間が増えれば、家庭でもするべきことがあります。親自身が学ぶ姿勢を子どもに見せること。親の行動変容も必要です。

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