2020年6月5日金曜日

花だより ICTが学校に定着しない理由 浜茄子


ICTが学校に定着しない理由
 ICTの必要性は認識されているにも関わらず「そもそもわざわざICTを使わなくても授業は成り立っているから敢えて使うことはない」などの声が多く、各学校ではスムーズに活用・定着がされていないのではないか。
 こうした活用・定着が進まない学校においては、「ICT機器導入後の教師の負担感」が醸成されているケースが多い。
 「学校にICT機器が整備されたけれども、活用方法(状況)まで教育委員会と確認できているわけでなく、学校現場に裁量がゆだねられている。行政自体、IT化が進んでいるわけではない。機器を整備するのにいくつものハンコ決裁を受けなければならないのが実態である。
 準備が面倒で、黒板と教科書とノートのいつも通りの授業に戻る
 活用する意識はあったとしても、機材と機材をつなぐケーブル、共用テレビの移動など準備することが多すぎてICTを使った授業は断念する教師もいる。もしくは、頑張って準備をし、映像を使った授業を決意しても、教師が準備段階でバタバタし、授業が始まると、子どもたちは珍しい機材に興味を示してしまい、肝心の授業に集中させることが難しいケースもある。そうなれば、教師はよほどの必要感と学習効率が上がらない限り、落ち着いて授業を開始できる黒板と教科書とノートのいつも通りの授業を選んでしまう。むしろベテラン教師より、まだ指導技術の未熟な若手教師の方が積極的にICTを使おうとする。
コロナショックで学校が劇的に変わることを期待したい。
 

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