2021年8月22日日曜日

花だより 日本の携帯電話が負けた原因 千日草

 

 日本の携帯電話はガラパゴス 日本が負けた原因と教育への影響
 ネット接続、カメラ、GPS,ワンセグ、おサイフケータイなどは、いずれも日本が先駆けたサービスだ。こうした高機能端末を安価に販売できた理由に、日本独特のビジネスモデルがあった。
 日本では大手通信会社の要請に応じた仕様でメーカーは製品を納める。通信事業者から販売代理店に販売奨励金が支払われ、安価で売りさばかれる。右肩上がりで伸びている時代は、通信会社と端末メーカーが「共存共栄」できる仕組みだった。
 海外とは異なる市場が発展し、日本に留まっていても、経営が成り立つ市場規模があった。しかし、日本市場は中途半端に大きく、世界進出が遅れてしまった。
 2000年代半ば、東南アジアでは、携帯電話にラジオ機能がついているのは当たり前だった。ところが再三、日本のメーカーに要求しても搭載されなかった。「この頃、日本は世界の家電の王者。日本のやっていることが一番正しいんだと。世界が違うということが分からなかった。」
 ちぐはぐな戦略が続き、革命的な技術革新も起きない。だが08年、「ガラケー」時代の共存共栄は崩れ去る。アメリカアップルのアイフォーンが日本に上陸。高機能だけでなく、シンプルなデザインと洗練された操作性で、圧倒的な魅力を放った。スマホ時代の扉は開きガラケーを一挙に過去のものにした。
 なぜNECでiPhoneを作れなかったのか?
 NECには、理系の技術者しかいない。芸大や美大の発想が必要だった?と答えざるを得ないほど革命的な製品だった。
 新学習指導要領のキーワード、グローバル化の進行、先行き不透明な社会、少子高齢化、持続可能な発展を持続できる社会への転換は、こうした日本産業の危機が背景にあるのです。


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