2021年8月3日火曜日

花だより 片親だから問題なのか? 侍Japan甲斐選手 サギソウ

 

  
◇片親だから問題なのか? 
 問題行動の繰り返す女の子がいました。母親に言っても埒(らち)があかないので、祖母を呼ぶことにしました。やってきたのは、私より遙かに年下の茶髪で今流行の破れたジーンズを履いたおばあちゃんには見えないおばちゃんでした。同じく生活保護を受けているので「孫の面倒を見ることはできない。」とそのおばあちゃんは言いました。結局、その子は児相預かりになり、施設に送られました。負の連鎖は、どこかで断ち切らなければならない。きちんとした教育を受けさせなければならないと思いました。それが私たちにできること、やらなければならないことです。
 教頭時代、校長先生に連れられて行ったスナックで「このママは偉いんだぞ!女手一つで一人娘を医大に入れたんだからなあ!」と校長先生は上機嫌で教えてくれました。片親だから、親が水商売をしているからということが問題ではありません。
 保護者の様々な問題を抱え、その現実と向き合っています。悩み、日々戦っています。そんな保護者に、寄り添い、力になってあげたいと思います。
 東京2020「侍Japan」昨夜の準々決勝アメリカ戦、同点で向かえた延長10回で決勝打を打った甲斐選手は、幼いころ両親が離婚、母親は、子どもに何かあったも、すぐに駆け付けられるようにタクシーの運転手になったそうです。そして、好きな野球をやらせてもらった。母への恩返しのためにプロを目指しましたが、ドラフトにはかからず一軍の試合には出られない育成選手としてソフトバンクホークスに入団。しかし、そこから這い上がって、日本一4連覇の立役者「甲斐キャノン」と呼ばれる強肩キャッチャーとなりました。オリンピックでの活躍で一番喜んでいるのは、お母さんだそうです。片親でも立派な人はたくさんいます。 


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