お盆特集
半眼(はんがん)とは読んで字のごとく、眼を半ば開くことです。仏教的にいえば、半分は外の世界を見、そして、半分は自己を見つめる、あるいは目には見えないものを見る(考える)ということです。
「私は宗教を信じない」と明言する人は、大金や宝石、それに美しいスタイルやご馳走など、目に見えるものにばかりに注意を奪われ、他のことには目をつぶった生き方をしているのではないと思います。
目に見えるものには注意を払い大切にするのは当然ですが、一方で目に見えないもの、例えば、子どもの将来を大切にするという両面性を備えた生き方が大切です。
仏像は、ほとんど半眼になっています。これは仏像に向かって手を合わせている人々を優しい眼差しで見つめてくださる、と共にその人々のためになる何かを思案してくださっているということです。仏像は単に見えているものだけを見ているのではなく、見えないものにも思いを馳せるという姿勢がはっきりと表れています。
坐禅も本来は半眼です。要するにもっとも大切なことは、自分の内側と外側との両方を見ようという半眼の心がけです。いずれか一方に偏ってはいけないし、もちろん一方を遮断する(目をつぶってしまう)ことは許されないのです。子どもの見方と同じです。
😃いろいろあった2021東京オリンピックが閉幕しました。目に見える選手皆さんの活躍に私たちはテレビを通して感動しましたが、閉会式では、表に出ない大会を支えてくれた多くのボランティアの人々に感謝の言葉がありました。お偉いさんの不祥事を彼らが救ってくれました。
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