教職員の皆様へ
私たちは、いじめ自殺事件の遺族です。
全道の教職員の皆様にうちの子の事件を理解していただき、再発防止の一助となることを願っています。
いじめによる自殺事件は、いつ、どこで起きても不思議ではありません。特定の子を多数の子が、罪の意識を持たずに追い詰め、死に追いやることがあることを知ってもらいたいのです。
私たちは、娘へのいじめは、学級活動の中で、公然と行われた集団のいじめであったと考えています。調書の内容にもあるように、裁判所で認めたものだけでも、これだけのいじめがありました。しかし、私たち家族に対しては事件が起きるまで、担任の先生からは何の連絡もありませんでした。娘がどんな思いで授業を受け、一人で休み時間を過ごしていたか。本当なら一番楽しい行事であるはずの修学旅行も、どんなつらい思いをしていたか。それを思うと家族として胸が張り裂けそうです。
この裁判では、担任など先生たちが娘を注意深く観察し、適切な対処をしていれば娘に対するいじめを認識し、自殺を防ぐことができたという予見可能性を裁判所は認めました。先生たちがいじめに気付かないことや気づいても黙認することは、子どもにとって自分を守ってくれる大人がいないことを意味します。そのときの絶望感が自殺につながるということを是非先生方に具体的に知ってほしいのです。そして、自殺に至らぬいじめであっても被害者の心には深い傷を残します。その後の人生に多大な影響を及ぼします。そのことも全道の教職員全員に知ってほしいのです。どうかよろしくお願いします。
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