2021年9月27日月曜日

花だより 「鬼滅の刃」から親子関係を考える(1) ヤブラン

 

 「鬼滅の刃」無限列車編と炭治郎「立志編」がテレビ放送された。
 炭治郎が絶体絶命のピンチになったとき現れるのが家族だ。優しいお父さんやお母さんの顔、笑顔のきょうだいたちだ。そこから「全集中」、「水に呼吸」の必殺技が出る。「鬼滅の刃」のテーマは『家族愛』だ。大人気の秘密は、迫力あるアクションシーンだけでなく、涙を誘うドラマ性にある。

 問題のある家族・親子関係で育てられる子どもたち
 家庭として最悪なのは機能不全的家族です。子どもを虐待にさらしたり、駐車場に置いたままパチンコをしているような親です。親自身が未熟なため適切な関わりができす過放任の状況で育てられた子どもがいるのです。このような状況で育てられると、子どもは深い問題や傷を抱えて育ちます。また、荒れた性格にはなり得ても健やかな元気な子にはなりにくいのです。
 これほど深刻な子育て状況にはないまでも、神経症的な子を生む親の関わりもあります。家庭自体は安定しているものの、共感的能力の低い親であったり、何らかの期待や強い思い込みがあったり、逆に不安が強くおろおろしながらの子育てであったり、溺愛しすぎで何でも子どもの要求をかなえすぎたりするような親です。このような親に育てられると、萎縮した子ども、こだわりの強い子ども、不安の強い子ども、他者に過敏に反応する子ども、自己中心的な子どもに育ち、ひきこもりや社会不安障害(対人不安の強い子)になりやすいのです。~つづく~


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