2022年2月18日金曜日

花だより 学問に王道無し レンテンローズ

 

 大学入試制度が変わりました。
 大学入試が変わると、小・中・高校の教育内容が大きく変わります。これまでの知識量を問うものから、考える力(思考力・判断力・表現力)が重視されるようになりました。「そうかたくさん覚えなくていいのか!」ということではありません。
【考える】よく使う言葉ですが、子どもたちに「『考える』とはどういうこと?」と聞いても明確な答えが返ってきません。わかるようでわからない言葉です。
 例えば、Aスーパーでダイコンが100円だった。これは安いか高いか? 判断する場合に何を根拠にしますか?
 新聞チラシでBスーパーは105円だったけれど、Cスーパーは98円。先月は95円で、去年は90円だった。さらに産地を調べたり、鮮度を確かめてみたりして判断するのが賢いやりかたです。つまり知識や情報がたくさんあればあるほど正しい判断ができるということです。
 勉強も同じで、「考える」ためには知識が必要ですが、ただ知識を習得するだけでなく、子ども同士の関わりの中で学ぶことやさまざま体験を通して獲得する生きた知識や情報・技能も大切になってきます。入試も知識の量だけを問うだけでなく思考力や判断を問う内容に変わりました。つまり社会が求める人材もそうなったということです。
 大学入試が変わっても変わらないものがあります。「学問に王道無し」という言葉です。“学力向上に手っ取り早い方法はない”という意味です。覚えなければならないことはたくさんあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿