北京オリンピック 道産子選手が活躍!
冬のオリンピック、特にスピードスケートは、北海道出身の選手が多い。雪の少ない、平野部の苫小牧や釧路、十勝では、冬の体育はスケートになる。
《スケートは嫌いだ!》🤣「だって冷たいし、足が痛くなるし、同じところばっかり滑るし、つまんない。」こんなことを言う子は、けっこういる。
《各地にある馬頭観音の石碑》 北海道の開拓は、“どさんこ馬”なしには語れない。
北海道の開拓当時、春になると東北地方から人々が船でやって来て、森林を伐採し、畑を耕し、海や川では漁をして、冬になる前にそれらを船に積んで戻った。その時、農耕馬は原野に置き去りにされた。マイナス20度になる原野で馬たちはじっと堪え、人が来る春を待った。どさんこ馬は、体が小さくばんば馬のような馬力はない。サラブレットのように速くも走れない。でもがまん強く厳しい作業にはうってつけの馬だった。今のようにトラクターもトラックもない時代。馬は大切な家族のようなものだった。だから馬が死ぬとそれを慰霊するために「馬頭観音」を建立し、年に一度必ず部落の人が集まって慰霊祭をするようになった。そんな“どさんこ馬”のように厳しい自然環境に立ち向かった開拓民(道民の先祖)は、多少のことではへこたれないがまん強さがある。それで道民のことを「道産子(どさんこ)」と呼ぶようになった。
「スケートは辛いからやるんだ!」
スケートは決して楽しいスポーツではないかもしれません。心地よい汗をかくこともなければ、寒さの中ひもを縛るにも一苦労するし、初心者は、細いエッジの上に立つことすら難しいのに、「膝を曲げて腰を低くして滑りなさい。」と言われる。足首がグラグラしないように、ひもをしっかりしばると今度は足が痛い。足が痛いと転びやすくなって、今度はお尻が痛い。鼻水は氷るし、本当に泣きたくなってくる。
そんなスポーツだからこそやる。スケートがうまくなるためだけにやるのではない。忍耐力をつけるためにやる。これくらいのことががまんできないと“どさんこ”とはいえない。これからの北海道を背負って立つのは、あなたたちです。がまん強さがないとやっていけません。
🤔自然を相手に戦う冬のオリンピックは、運、不運がつきまとう。でも、それを受け入れてきたのは、厳しい自然環境に立ち向かった道産子のがまん強さのDNAだろう。しかし、今回の相手は自然だけじゃないらしい?
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