2022年2月28日月曜日

花だより キャッシュレス決済 冬みかん

 

 キャッシュレス決済
 子どもの頃、お小遣いは1日10円でした。10円玉を握りしめて、近所の駄菓子屋さんによく行ったものです。10円を何日か貯めておいて、「今日はちょっと贅沢するぞ!」と思ったときもありました。ところが今は、もっぱらスマホ決済になり、財布を持ち歩かなくなりました。小銭の両替に手数料がかかるようになって、子どもがお小遣いから、1円玉から100円玉を貯金箱に入れてお金を貯めることができなくなりました。その内、お年玉も現金からスマホ決済になるかもしれません。
 財布の中には3,000円ある。だから2,500円くらいの買い物ができると考えますが、スマホ決済では、そんなことは考えなくなりました。
 現金を使わなくなると自分のお金の収支を合わせることのできない大人があまりにも多いということです。そうならないように、子どもにはお金の収支を合わせることを教えなければなりません。自分で稼いだお金とお小遣いを合わせて、その何割を貯金に回すかを子どもと相談していっしょに決めることです。お年玉を親が勝手に貯金しないことです。子どもを銀行に連れて行って基本的な取引の様子を観察させ、金融システムを教えることです。
 これからキャッシュレス化はどんどん進むでしょう。お金を稼ぎ、貯め、管理することを子どものうちから学ばせることです。子どもにはお金に関する決定をさせ、金融の手続きを学ぶ機会を与えることが重要です。子どもは「お父さんとお母さんは、ぼく(わたし)のことをよく考えてくれているからこそ、将来、自立するときのために準備をするのを手伝ってくれている。」という思いを抱かせることです。新しい時代の家庭教育です。

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