2022年2月24日木曜日

花だより 「しつけ」と「トレーニング」の違い 白梅

 

 
 「折檻」(せっかん) 日本語では親が子どもを懲らしめることを意味するが、本来の用法は目上の非を認識させるために厳しく意見を言うことだそうだ。
 法制審議会が、親が子を戒める民法の「懲戒権」を削除すべきだとの答申をまとめた。児童虐待を正当化する口実になっていると指摘されていた。いかなる理由であれ、暴力は許されない。体罰は大人の非であるという理解が広がるといい。
 「親はしつけをどうすればいいか」という疑問には、小児科医の内藤寿七郎博士に答えがある。しつけは和裁用語で、本縫いをする前に生地をくせ付けるため、弱い糸で縫うことからくる。「いい子にしようと思うあまり、強い糸で子どもの個性をきちきちにに付ける必要はないのです。しつけ糸のように、優しくゆるやかに根強く。」知っておきたい言葉です。  
              2月21日の「編集手帳」(読売新聞)から

 「しつけ」は漢字で書くと「躾」(美しい身) 礼儀、作法、慣習を教え込むこと、人間社会の規範や規律、生活の中における教育という意味があります。
 「しつけ」は英語で「トレーニング」と訳される。意味は、訓練とか調教という意味で、日本語の「躾」とはニュアンスが異なります。ロシア語では何というか知りませんが、コーチである大人が15歳の才能ある少女に厳しい「調教」をしていたのであれば厳しい「折檻」が必要です。

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