同郷の小さな町からスピードスケートの一戸誠太郎選手と女子クロスカントリースキーの石田正子選手の二人のオリンピック選手が出た。石田選手は41歳、5大会連続出場だ。空中で何回転もする派手で見栄えする種目があるが、クロスカントリースキーは地味で、オリンピックでなければ見る機会もない。マラソンは過酷だというが、零下10度以下では走らない。スキーを履いていて、下りがあるから楽だと思うかもしれない。ところが足幅より狭いスキー板でスピードを上げて滑るのは、スキーをやっている人でも難しい。上りはもっときつい。こぐのをやめると下まで滑り落ちる。推進力は足と腕、腕力も必要だ。石田選手は、5キロの重りを付けての毎日の懸垂を欠かさないという。ゴールした後、選手はみな崩れ落ちるように倒れて起き上がれない。それほご過酷な競技なのだ。メダルを獲得した選手より、練習量が少ないわけではない。むしろ体格で劣る石田選手の方が、練習量は多いかもしれない。
レース後「これからの目標は?」と聞かれ、「この後の世界選手権です。やめるつもりはありません。」ときっぱりと答えた。「あっぱれ!の金メダルをあげたい。」
中学、高校時代にクロカンをやっていた同級生の女子がいた。山奥の農家の子だった。夏は自転車、冬になるとスキーで通っていた。「雪が降ると畑の中をショートカットできるので楽!」だと言っていたのを思い出した。
今回の北京オリンピックの女子クロスカントリースキーには、4人の女子選手が参加した。石田選手以外は20代だ。オリンピックの影響で、カーリングやスノボをする子が増えるだろうが、クロカンはどうだろうか?
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