「志が人をつくる」
二度とない人生をよりよく生きられるかどうかは、一に“志にあり”とは多くの賢人が説き続けてきました。江戸の儒学者佐藤一斎は、その著「信志四録」の中で「著(ちゃく)眼高ければ即ち理を見て岐せず」(大所高所に目をつければ道理が見えてきて迷うことなし)として、志を高く持ち迷わず貫くことの大切さを説きました。人間の真価はこの志の高さで決まると言います。
「コロナがおわるように」園児が七夕の短冊に書いた願いです。「学校の先生になりたい。」というのもありました。うれしく思う反面、教員程度の夢でいいかの?と思ったりもします。
自動車のセールスマンに聞くと今の若者は、「いい車に乗ろう」とは思わないそうです。そこそこの価格で使い勝手のいい車を選ぶというのです。洋服はユニクロ、食はファミレスとかファーストフードで十分。バブル以後に育った若者は、そこそこの収入でそこそこ自由な生活ができればいいと思っているのです。
オリンピックTOKYO2020に続き「世界陸上」が始まりました。メダルをとって歓喜したり、悔し涙を流したりする選手を見ると、志を高く持ち迷わず貫いている姿に感動します。
男子100mはアメリカがメダルを独占、女子はジャマイカが独占しました。体つき(筋肉)を見ると日本人は敵わないと思ってしまいます。しかし「おまえみたいな奴がオリンピック選手になれるわけないだろ!」と言ってしまったらそれでおしまいです。1500m女子の田中希実選手は、陸上の格闘技種目と言われるハードな種目の中で、小さい体で圧倒的な体格差がありながら決勝に進出し、世界と互角に戦っている姿に感動しました。今こそ「志を養う」教育を大事にしたいと願います。
0 件のコメント:
コメントを投稿