2022年7月17日日曜日

花だより 「ゆとり教育」からの脱却は学習塾で クチナシ

 

 ~「ゆとり教育」からの脱却~
 学ぶ内容や量を削減・削除し続け、質までも下げ続けた「ゆとり教育」が日本の子どもたちの学力低下を招いたのは必然の結果です。さらに日本の子どもたちの理数離れが浮き彫りにされたことは科学立国日本にとって危機感を募らせています。かつては世界トップレベルを誇っていた日本の学力でしたが、OECDの国際学習到達調査で理数系はトップクラスから大きく転落しました。科学への関心も低く、読解力も上位の国から大きく差がつけられてきています。「ゆとり教育」は日本の子どもたちの学力低下を招きましたが、公教育主体の北海道では特にゆとりの影響は大きく、全国学力テストでは最低レベルが続いています。ここにきてやっと国全体で「脱ゆとり」の動きをとってきていますが、今日まで北海道はゆとりが蔓延してきただけに、子どもたちや親の気持ちの中にも「ゆとり意識」の解消が求められています。

 日本は豊かさからおごりが生まれ、教育の質とレベルを下げて発展成長を止めました。
 未曾有の大震災に襲われた今の日本は、まさしく敗戦から復興へと立ち向かった当時の状況と重なります。ただここに違いがあるとしたら、「人」をつくる礎となる教育の質とレベルの差です。日本の誰もが教育から培われた勤勉さで復興へと一丸となって進みました。しかし今は、物にあふれ、豊かさからいつしかおごりが生まれ、仕事や勉強に対しても「ゆとり」を求めてきた日本人だけに、ここで今一度「人の力」の再生が求められています。この国の再生は人の力によってこそ成され、その人の力は教育を土台として養われていきます。今こそ20年、30年先を見据え考えていかなければなりません。次代を担いこの国の未来を託す子どもたちだからこそ、私たちは本当の教育で導いてあげたいと願っています。
 これは大手学習塾の新聞チラシに掲載されたモノです。公教育の関係者は、これを真摯に受け止めるべきです。




0 件のコメント:

コメントを投稿