2022年7月25日月曜日

花だより しれとこ(沈没から3ヶ月) サクランボ   ノウゼンカズラ

 

 知床観光船沈没事故から3ヶ月が過ぎました。知床が世界自然遺産に登録されてから、人気観光スポットになりましたが、今回の事故は、地元にとって大きな痛手になりました。斜里の朝日小学校に好調で赴任したとき、ちょうどミスター知床と呼ばれた午来町長が勇退されました。その後、自伝を出版されました。
 午来町長が勇退を記念して自伝「大地の遺産」~知床からのメッセージ~ 
 この本には、生い立ちから自然保護運動への目覚め、知床の世界自然遺産登録までの道程が詳しく綴られています。10年後、20年後を考える政治家は、そんなに多くない。まして、50年後100年後を考える政治家がこの国に何人いるだろう。午来町長は、100年後、いや1000年後の知床の森のありようを思い描きながら仕事をしてきた。
 知床の深い森から、人と自然のあり方を思考し、人々と共に行動してきたミスター知床が語りおこす、迷走する「美しい国」への、熱く深くまっすぐなメッセージ
 “私は、ウトロの開拓農家に育ち、貧困の中で中学しか出ていないけれど、大切なことは、みんな知床が教えてくれた。大自然と毎日五感でふれあっていたことが、私のものの見方、考え方、そして、生き方を決定づけた。”(まえがきから)
 知床は、ただ風光明媚な観光地ではありません。元々厳しい自然環境で人を寄せ付けないところだったということを忘れてはいけません。
 

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