2023年4月10日月曜日

花だより プレゼン能力(中古クラウン) 翁草(オキナグサ)

 


 「園長先生、車、新しくしたんだね。」と園児から言われ、ある先生からは、「園長先生、奥さんへのプレゼンうまくいったんですね。」 どう奥さんを説得したか?興味があったらしい。K先生は、「『うちの旦那には、好きな車に乗りなさい。』と言っているんです。」 こんな話をしても、うちの奥さんには通用しない。「あっ、そう!」と一蹴されるだけだ。
 愛車クラウンは、いつかはクラウン、腐っても鯛、中古でもクラウン、乗り続けるのにさほど問題はなかったが、走行距離が20万キロを超えた。今さら、カローラやプリウスに乗り換える気はない。しかし、クラウンの新車は、500~600万円する。退職した身で手が出る車ではない。
 問題は燃費と安全性だ。3000CCのエンジンで燃費はリッター10キロしか走らなかった。おまけにハイオクで現在1ℓ175円、レギュラーガソリンより10円高い。「燃費を気にするぐらいなら、クラウンには乗れません。」とセールスには言われたが、燃費は、ハイブリット車に乗り換えるプラス材料だ。
 さらに高齢者になるとアクセルとブレーキの踏み違いの事故が問題になっている。安全装置はこれからの車には必須だ。そうなると標準フル装備のクラウンしかない。価格的には中古車で現行モデルより一つ前の車種になる。妻が絶対譲れないのは、ボディカラーでメタルグレーにこだわる。これも白と黒が多く、グレーは少ない。
 もう諦めかけていたら、馴染みのセールセマンから、電話が入った。「グレーのクラウンで、状態のいい中古が出ました。」そこから、必死のプレゼンが始まった。最後の壁は購入金額だ。中古でもクラウン、小遣いをさらに減額することで決着がついた。
 10年乗るとしたら人生最後の車になるかもしれない。心残りは、EV車を運転できないことだ。

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