2023年12月21日木曜日

花だより 数学を何故学ぶか シクラメン アロマ

 

 「大人になって、分数の計算なんかしたことがない。2次関数、2次方程式を覚えてどうするの?計算なんかしなくていい時代になった。算数・数学が学校の勉強からなくなったら、楽でいい。」こんなふうに思っている人は、多いに違いありません。
 ところが、「数学は、仕事や社会問題の解決に不可欠な学びである」と、東北大学副学長の小谷元子先生は言っています。
 そのポイントは3つ
①数学を通して身につく知識や技能、思考プロセスは仕事をしたり、現代社会の複雑な問題
 を解決したりするために必要な能力
②数学は科学の基礎となる共通言語であること。抽象的で普遍的であるが故に、多様な応用
 や展開の可能性があり、時代の要請に応えて、今も進化を続けている。
③数学は、わくわくする発見に満ちていて、自由な発想をいかして誰もが活躍できる学問で
 あること。ぜひ、その魅力を教育の場で伝えてほしい。
 数学を何故学ぶか
 数学を学ぶ過程で「複雑に絡み合った問題を要素にほぐす力」を身につけるためで、証明問題を解くように、数学を学ぶとは、そのプロセスを訓練することにほかならない。
 日常生活の中で起こるさまざまな問題は、直感的や感情的だけでは解決しない。論理的に考えたり、抽象的にとらえ直したりすることが必要で、そうした能力は、数学の問題を解くことで養われる。
 野球の世界でホームランバッターになるために長年の素振りが必要なように、将来、複雑な問題を解くために、学校で学ぶ基礎をおろそかにはできない。また、数学という視点を持つことで、世の中を見る目が豊かになることも、数学を学ぶよさといえます。
 また、数学を女性の苦手な分野だと考える人がいるようだが、それは誤解である。数学は、科学の共通言語である。表現能力が高いとされる女性が数学を苦手であるとは考えにくい。小中学校の先生には、数学の魅力を伝え、子どもたちの背中をあげてほしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿