文部科学省は令和5年3月に「だれ一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」(COCOLOプラン)を策定したと発表しました。
この背景には、①不登校の児童生徒数が増加し続け、小学校81,498人、中学校で163,442人、高等学校を合わせると295,925人に上り過去最高となったこと ②90日以上も不登校であるにもかかわらず、学校内外の専門機関等で相談・指導を受けていない小中学生が約4.6万人もいることが明らかになったからです。
COCOLOプランは、不登校の子どもたちが「大丈夫」と思えるように寄り添い、学びにアクセスできない子どもたちをゼロにすることを目指しています。
①不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思ったときに学べる環境を整える。不登校特例校の設置促進、校内教育支援センターの設置促進など、多様な学びの場、居場所の確保するなど、個々のニーズに応じた受け皿を整備する。
②心の小さなSOSを見逃さず「チーム学校」で支援する。不登校になる前に「チーム学校」による支援を実施するため一人一台端末を活用し、小さなSOSを早期に気づくことができるようにするとともに、不登校の保護者も支援する。
③学校風土の「見える化」を通じて、学校を「みんなが安心して学べる」場所にする。学校の風土と欠席日数には、関連を示すデータがある。学校風土の「見える化」して、関係者が共通認識を持って取り組めるようにし、学校を安心して学べる場所にする。
この実効性を高めるためには、学校における働き方改革の推進が欠かせません。
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