2023年12月14日木曜日

花だより なぜ幼稚園に入れるのか? ヤツデ

 

 なぜ幼稚園に入れるのか?
 幼稚園教育のねらいは、
◎社会生活における望ましい習慣や態度を身に付ける。
◎友だちと一緒に遊びや仕事を進める楽しさを知る。
◎友だちとのかかわりの中で言ってはいけないこと
 してはいけないことがあることに気付く。
◎友達と楽しく生活する中できまりの大切さに気付く。などがあります。
 同年齢の子どもたちが一緒に生活する中で、わがままな行動をおさえ、社会性を身に付けること(ルールを守ること)ができるようにするのです。そのために、一緒に歌ったり、踊ったりします。しかし、「個性のない画一的な子どもを育てればいい」と言っているのではありません。
 歌舞伎役者18代故中村勘三郎さんの追悼番組がありました。まだ、4・5歳(七之助と勘九郎)の息子2人に踊りの稽古をつけている場面でした。お兄ちゃんが、カメラに向かってピースサインを出しました。すると「大事な稽古の最中に何をしている!」と頬に平手がとびました。歌舞伎という日本の伝統文化継承の厳しさを垣間見ました。中村勘三郎は、古典と現代劇の融合を図った新しい歌舞伎を創造した人物です。それは子どもの頃からの芸の基本があってこそのものです。抽象画の奇才ピカソの初期の作品は実に写実的なものでした。個性は、基礎基本の上にあるものです。
「群」は「羊のむれ」から生まれた文字です。虎などの強い動物は単独行動ですが、弱い動物は群れ(集団)で互いに助け合って生活します。そこにはルールがあり、そのルールに従わずに単独行動をすると、強い肉食動物の餌食になってしまいます。地球上で最も弱いの動物は、人間かもしれません。だからこそルールが細かく決められています。そのルールを学ぶために幼稚園やこども園、学校があります。そのルールを教える第一責任者は親です。

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