2024年1月16日火曜日

花だより AIの闇 追い続ける ツバキ 

 読売新聞「展望2024」」R5年1月12日 AIの闇 追い続ける
 ~投稿欄に、学習塾の経営者から「デジタル化やキャッシュレス化の弊害もあるのではないか」との投稿があった。アナログ時計の文字盤を見て正確な時刻を言えなかったり、お金を使った計算ができなかったりする子が増えているという。
 子どもにスマートフォンを持たせれば、保護者はその所在を把握できる。一方、自分の住所や親の電話番号を暗記していない子どもは少なくない。スマホをなくしたら迷子になる。デジタル化は時代の流れだが、大切なことも失われてしまうのではないか?
 政府はスマホで収集したデータを蓄積し、AI(人工知能)を活用して分析することで様々な価値を創出や課題解決が可能になるとうたう。「第4次産業革命に乗り遅れるな」は官民の合言葉だ。
 確かにデジタル化で生活は便利になった。家に居ながら買い物や仕事ができ、いつでもどこでもゲームや動画を楽しむことができる。
 しかし、いいことばかりではない。ドイツの作家ゲーテは「光強ければ影もまた深し」と書いた。新しい価値をもたらすとされるAIにも強い副作用はある。~
 自分もカーナビに頼るようになり、道を覚えなくなった。センサーやカメラなどフル装備の車に乗って慣れると、それに頼ってしまい安全確認を怠ることもある。確かに弊害はある。デジタル時計が出たとき、「時計の見方が分からなくなる」という指摘があったが、今はアナログ時計と共存して、うまく使い分けをしている。AI普及の流れは止まらないが、影の部分を新聞が照らすことは必要だろう。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿