2024年1月14日日曜日

花だより 「友達」か「友だち」か どっち? 胡蝶蘭

 

「日記をかく」は「書」ですが、「絵日記をかく」は、絵もかくので「描」を使ってもいいように思いますが、この場合は「かく」とひらがなで書くのが無難です。
 「友達」か「友だち」か どっちの表記が正しいのか?
  日本語はとても難しい。公官庁の表記は、常用漢字音訓表に基づいていますが、新聞や雑誌などは、それぞれで表記を統一しています。
 小学校でよく使う「ともだち」、現在は「友達」と表記しますが、昭和48年以前は、公用文や教科書では「友だち」でした。「「私たち」「君たち」「あなたたち」「男たち」などと表記することから、「友だち」と表記しても間違いではありません。
 教育界の表記は、どちらかというと「いろいろ」「うれしい」「おもしろい」など「ひらがな」表記が多いです。理由は、ひらがなの方がやさしく感じるからでしょう。また、いくつかの意味も含まれます。俳句の夏木先生は、「その句のイメージから、ひらがなにするか漢字にするかで、その人の感性がわかる」と言っています。
 全国大会の記念講演の講師から講演題が届きました。
「子ども一人ひとりを受けとめ尊重する保育の充実をめざして」とありました。これをワープロで変換すると「子ども一人一人受け止め尊重する保育の充実を目指して」となります。受け取った事務局長が「一人一人」にしてよろしいですか?」と返信したところ、「私は、『一人ひとり』の表記にこだわりがあります。子どもは一人ひとり違うからです。」と言われたそうです。幼児教育の専門家としてのこだわりと、この演題には、全国国公立幼稚園・こども園教育研究大会全国大会という意味が込められているのです。

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