いま、子どもたちに人気の『キッザニア』は、約100もの職業を子どもたちが疑似体験、社会体験できるというところです。たしかに子どもは楽しめるかもしれません。しかし、これではただのテーマパークです。
《働くことの本物の体験は、もっと身近な日常の中にある》
たとえば夕食のあとに、お母さんとかたづけをする。お母さんが食器を洗って、お姉ちゃんがふいて、妹がそれを食器棚にしまう。「ああ~、きれいになったね~。片付いたね。」そうやって喜びや苦労をともにする。それが大切な家族の“協働”作業なのです。
忙しい農家の子は、家の手伝いをするのは当たり前でした。
「お母ちゃん、今日は何を手伝うの?」
「このうねにずっと種まきをしてほしいけど、できるかな?いま、お母さんがお手本を見せるからね。」うまくできると、「お母さんのお手伝いがなんでもうまくできるようになったねえ~。」その一言がとってもうれしかった。やがて母と汗をかきながら泥だらけになってまいたホウレン草が大きくなって収穫する。そのホウレン草の美味しかったこと。
『キッザニア』には、そんな汗をかいて働く喜びはありません。畑仕事を手伝うことは当たり前だった子どもの頃と、今の時代は違うけれども、働くとはどういうことなのか。どれだけ大変で、素晴らしいことなのか。それは今も昔も変わりません。お母さんのお手伝いをするだけで、子どもには十分伝わるのです。こう言うのは尾木ママです。
子どもがお手伝いをするとどんなメリットがあるのか?
1 達成感を味わい、責任感が培われる。
2 親子のコミュニケーションが深まり、きずなが強くなる。
3 生活力のスキルアップにつながる。
4 手順や段取りを考え、思考や工夫する力が高まる。
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