‘’「遊び」とは、強制されない自由な活動である。あらかじめ結果が決められていない、また、生産的ではなく、現実の社会生活のルールとは違った、遊び特有の「ルール」を持った活動である。‘’という定義があります。
幼児教育では「遊び」が「学び」です。「遊び」は、子どもの心身を育てるためには欠かせないものです。 子どもは遊びから社会性や柔軟性、コミュニケーション能力などさまざまなことを学び、人間として成長していきます。 何気ない遊びでも子どもは大人の想像以上に多くのことを感じ、学んでいます。
幼児期の遊びは、体力や運動能力の向上のほかに、自発力や認知能力、創造力を高めたり、社会性を育んだりなど、心身の健やかな成長に欠かせない要素です。 ときにはケガをしたり、自分で考えたり悩んだりすることで、さまざまなことを学んでいきます。
子どもたちが、楽しく遊ぶためには「時間」「空間」「仲間」という「3つ の間」の条件が重要です。 遊ぶためにたっぷり時間をとれること、遊ぶ場所を自由に選べること、 そしてその遊びを一緒に楽しめるさまざまな仲間が存在することです。
子どもだけではありません。人生には遊びが大切です。気分として心にあっても、言葉にすると空々しいものです。働く大人はそれどころではありません。それでも、ひとが「遊び」の大切さを思うのは大人になって子どもが遊ぶ姿に接し、自分にないその真剣さに触れたときでしょう。
ヨハン・ホイシンガ氏(オランダの歴史家)は、人間とは「ホモ・ルーデンス=遊ぶ人」のことである。遊びは文化に先行しており、人類が育んできたあらゆる文化は、すべて遊びの中から生まれた。つまり、遊びこそが人間活動の本質なのです。遊びが持つ大きな要素は、既存の秩序からはみ出ること。仕事は秩序の中で決められたことをやっていくのが重要だが、既存の秩序の中からはイノベーションが生まれることはほとんどない。「何となくついやってしまった」というのがイノベーションで、遊び的なものが重要だと言っています。
でも、「遊びが大事だ!」と言ってしまうと、「遊んでばかりいないで、勉強しなさい!」と言えなくなります。
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