現代の家族(子ども)
今やお掃除ロボットに代表されるように豊富な家電や便利グッズにより負担のある家事から解放され、母親は仕事を持ち、子育ては幼児施設に預ける時代となりました。しかも、家族は夫婦よりも親子関係が中心で、家族自体が子ども中心に回っている。子どもは常に大人に世話をされ続け、お稽古ごとでも大人に世話をされ、指示を受け、与えられたシステム内で過ごすことになる。親の世話と大人のシステム、そして、モノと情報に溢れた状況で子どもは育つ。大切に飼われている羊のような生き方(言われるままに素直に枠の中で生きている)ともいえるし、極端に言えば、自分から自発的に動かなくとも、全てを他者が与えてくれてスクスク育ち、手足ばかりがツタのように伸びていく植物のような生き方ともいえます。それが、素直で、優しく、指示待ちで、親離れせず、穏やかで無理や冒険をしない子どもを育てることになります。「さとり世代」と呼ばれる若者が育つ現代の家族状況で育てられる子どもが大多数になっているのです。
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