2024年11月30日土曜日

花だより セブンーイレブンの革新 シメジ

 

  コンビニ最大手 セブンーイレブンの革新  
 今ではすっかりおなじみのコンビニのおにぎり、おでん、ATM。これはすべてセブン&アイ・ホールディングの元会長鈴木敏文氏が発案して、進めていったものですが、当初は社内では反対意見ばかりだったそうです。
 「おにぎり?おでん?家庭で作るものをわざわざコンビニに買いに来るか?売れっこない!」に加えて、店内に臭いが残ることが大きな課題でした。コンビニ内のATMも今となっては、なくてはならないものですが、最初は、手数料収入だけでペイできるわけがないと、メインバンクの頭取が直々に鈴木さんのところに来て、「やめておきなさい。」とアドバイスをしたほどでした。そもそも1973年にコンビニを日本に導入するときからして、周囲は反対の大合唱でした。
 そんな中、~これは絶対消費者のためになるから、売れると信念をもって進めてきました。人間は過去の延長線上で考えてしまいがちです。それは、これまでの延長線上で考えた方が、楽だからです。楽な方に流されたときから、市場の変化に取り残されていく。「できない理由」をあげる前にもう一度問い直してほしいのは、いま「できない理由」と考えていることは本当に「できない理由」なのかとうことです。~ 鈴木氏はこう述べています。
 学校改革、働き方改革もそうです。過去の延長線上で考えてはならないのです。

2024年11月29日金曜日

花だより 手取り足取り タラバガニ

 

【手取り足取り】(細かいところにまで行き届いた世話をするさま。何から何まで丁寧に教えるさま)
 昔の職人さんは、弟子入りをして「見て覚えろ!技を盗め!」と言われたものです。学校では集団の中での学習効果を期待されます。それはそれで効果はありますが、技術(スキル)を身に付ける最も効果的な方法は、個人レッスンです。現在活躍している野球選手やゴルファー、卓球の選手などのスポーツ選手は、子どもの頃から、親の手取り足取りの個人指導によって一流になった選手ばかりです。
 書道の指導では、運筆、筆の入り、止め、はらいなど、口で説明してもなかなかその通りには書けないものです。力の入れ方、筆を運ぶスピードは、手を取って一緒に書くことで感覚的に身に付くのです。ところが、学校で全員にそれをするのは無理です。
 今学校では、1つのクラスに複数の先生が入って指導しています。(授業改善推進チーム事業、指導工夫改善加配、退職教員活用事業時間講師、学力向上支援講師など)また、躓きに応じて少人数に分けて指導したり、通級指導教室といって“個別指導”もしています。クラス分けの指導するのは「差別教育だ!」という人がいましたが、今ではそのようなことをいう人はいません。分からないことをそのままにしておく方が問題です。その子に合った指導方法で、全員に確かな学力を身に付けさせることが大切です。

2024年11月28日木曜日

花だより 知能検査について アザトウナ ミカン

 


  知能検査について IQ100=SS50(標準)
 「知能指数IQ」の数値は、あくまで知能の発達の早さを意味するものであり、年齢の違う他人と比較して直ちに天才的であるとか頭が悪いとかを断定することはできません。
 例えば、5歳児が、10歳の平均的な児童と同じ知能を示せばIQは200になります。仮にIQ100の11歳児とIQ200の5歳児を比べれると、IQ200の天才的な5歳児は、平均的なIQ100の11歳児と同じことはできないのです。
知能は遺伝なのか?
 知能は、両親から遺伝するとされていますが、どの程度遺伝するかは諸説があります。教育の機会均等が図られている社会では遺伝率が高く、そうでない社会は、遺伝率が低くなると予想されます。現代の先進国では、知能の遺伝率は子供で50%と言われています。
IQは遺伝よりも生活環境によって大きく変わる。
 外国の研究では、運河船の上で生活している子供や僻地や離島の生活者は情報や刺激が少ないため平均IQは低いとされています。生活環境のみならず、検査時の環境や体調によっても大きく変化します。
知能検査の目的(学力との相関)
 学習指導の目的から、知能と学力の相関を調べ、教育の達成度合いを見て評価をするために使用します。学力偏差値(SS)と知能偏差値(SS)を比較し、知能検査の結果に対して学業成績が良い生徒を「オーバーアチーバー」といい、その逆を「アンダーアチーバー」均衡している場合は「バランストアチーバー」といいます。例えば、知能ss55に対し、国語ss60であれば学習効果をあげている。ところが同じ子が算数ss50であれば、算数は学習効果をあげていない。ということになります。また、同じ国語ss60であっても知能ss65の子であれば、まだがんばりが足りないということがいえます。
 我が子の知能指数を知りたいところですが、特別な理由がないかぎり教えないことになっています。

2024年11月27日水曜日

花だより ソーシャルスキルを育てる  ツルウメモドキ リンドウ

 


   「対人関係のトラブルを予防するソーシャルスキルを育てる」
          法政大学教授 渡辺 弥生 著
 ~「思いやり」の発達を理解する
◎幼児期~自分と他人の区別が明確でない。自分も他人も同じことを考えていると思う。
◎低学年~他人と比較して、自分と他人の違いが分かってくる。ただし、笑っているからうれしい。泣いているから悲しいといった程度で、相手の心情を推し量ることはできない。
◎中学年~他人の視点をかなり推測できるようになる。A君は、ぼくのことをきっと○○だと思っている。ぼくは、A君のことを○○だと思っているだろう。と互いの気持ちを推測できるうになる。
◎高学年~「私」と「あなた」といった二者関係だけでなく「彼」「彼女」といった第三者の気持ちを 推測したり、自分自身を客観視することができるようになる。
◎中学・高校生~クラス、学校、社会、日本人として、といったようにさまざまな立場に立って考えられるようになる。
 「思いやり」とは、自分の視点だけでなく、さまざまな人の視点を理解する力といえます。この発達レベルが低いと何かトラブルがあったときに、他人を変えようとするもの(他者変容思考)が強いと暴力をふるい、自分を変えようとするもの(自己変容思考)が強いとその場か逃げるという行動をとります。しかし、「思いやり」が発達すれば、他者変容思考は、「暴力」から「命令」「説得」と変化し、自己変容思考は、「逃避」から「従順」「妥協」へと変化し、最終には互いのコミュニケーションを通して「調節」する行動をとるようになります。したがって、「思いやり」を発達させれば問題となる行動も適切な行動へと変化させることにつながるわけです。

◇3つのスキル(技能)を身につけることが大切
 ①自分のことを伝えるスキル     
 ②相手の気持ちを考えるスキル
 ③対人葛藤を解決するスキル

       【思いやりの発達段階と行動】
     
調 整   レベル3  調 整  一般化    
      ↑   ↑     ↑
     説 得     レベル2  妥 協  三人称(彼・彼女)
      ↑   ↑     ↑
    命 令    レベル1   従 順   二人称(あなた)
      ↑   ↑     ↑  
    暴 力      レベル0   逃 避   主観的(わたし)
      ↑     ↑     ↑
[他者変容思考] [思いやり] [自己変容思考] 発 達

 思いやりのレベルが、0から一気に跳んで3まで上がることはありません。
 よりよい対人関係を形成できる力を「ソーシャルスキル」と呼びます。

2024年11月26日火曜日

花だより 学校の先生の服装 キチジョウソウ カエデ

 

 学校の先生の服装
 教員になったとき、母から「学校の先生なのに、朝からジャージで出勤するの?」と注意されたことがありました。「いい給料もらっているんだから、スーツでなくても、ジャージ以外のもっといい服を着なさい。学校の先生なのに、はずかしいでしょ!校長先生から注意されないの?」と言われ、洋品店に連れて行かれたことがありました。
 儀式、行事、研究会等、来客があるときなどTPOに合わせて服装に気を配ることは、当然大事で社会人の常識ですが、特に小学校の先生は、小さい子を相手にしているせいか、服装や身なりに無頓着な人が多い。中にはジーンズや夏はショートパンツの先生もいます。見られているという感覚に乏しい。服装について、喧しく言う校長は少ない。母や第三者の意見を真摯に聴くべきです。
 

2024年11月25日月曜日

花だより だから“アクティブ・ラーニング” 彼岸花 

 



 自分で考えて行動することが大事
 10年、20年後どんな社会になっているか、先が見通せない、予測のつかない時代になりました。そんな時代に生きる子どもたちには、これまでの先生から一方的に教わる受け身の学習ではなく、自ら主体的に学ぶ(アクティブ・ラーニング)学習が必要です。これは学校の勉強だけでなく、スポーツなど他の分野でも同じです。言われたことだけをやっていては、上達しません。自分で考えることが大事です。
急激な社会の変化に伴い、15年後がどうなっているか予想がつきません。ロボットが人間に代わって仕事をするようになります。」こう書いてから10年経ちました。5年も早く、ロボットやAIが人間に変わって仕事をしています。
 「将来何になりたいですか?」と聞くと、女の子なら、以前は看護婦、スチュワーデス(キャビンアテンダント)、美容師、保育士が定番でした。一昔前は、お嫁さん、専業主婦もありましたが、もうあり得ません。芸能界にあこがれて、アイドルになりたいという子も多くいますが、意外にも吉本興業に入ってお笑い芸人になりたいという女子が増えているというのには驚きます。しかし、芸人はロボットにはできないでしょうから、アリかもしれません。

2024年11月24日日曜日

花だより 「いい夫婦の日」ともちつき サツマイモ ビート

           

 「いい夫婦の日」にもちつき会の打ち合わせがありました。もちつき会のねらいは、「もちつきについて知り、臼や杵に触れることを楽しむ」「もちつき体験を通し、日本古来の風習に親しむ」です。
 毎年、冬休みが始まって間もない日、朝起きると裏玄関で祖父母が餅をついていた記憶があります。私は6歳、母は30歳、祖母は54歳、3代干支が同じなのですぐ年齢が分かります。我家のもちつきは自分が中学生になる頃まで続きました。
 母は一人娘で父は婿養子でした。もちつきの「返し」は祖母が専門で行い、母はその経験がほとんどありません。そんな母は、もちつきの「返し」をすることなく87歳で亡くなりました。
 「もちつきは、杵でつくより、返しの方が難しい。熱さに耐え、水を付けるのは最小限にして、手の感覚でつき具合を判断する。大事なのはじいさんとの呼吸かな?何升もついた中で、一番いい餅で鏡餅をつくるんだよ。」祖母がそう言っていたのを覚えています。国語の教科書に「かさこじぞう」があります。貧乏なおじいさんとおばあさんは、もちつきのまねごとをする場面を思い出します。
 どの家庭でも行われていた歳の瀬のもちつきが、いつの間にか姿を消して、学校行事で行われるようになりました。もちつき会をするので、保護者の参加を呼びかけたら、「私は全く経験がないので、ひいばちゃんが行きます。」と言われたことがあります。もちつきのノウハウを知っているのは、その世代なのです。そして、臼と杵の調達にも苦労しました。農家の物置に眠っていたのを寄付していただいたのですが、長年使われていなくひび割れがひどくなっていました。我家の餅つきも臼がダメになって、誰でも簡単に作れる餅つき機にいつの間にか替わっていました。園のもちつきもそろそろ考え時です。新品のケヤキの臼は10万円以上します。「昔は、自分で掘って作ったもんだ。」とじいちゃんが言っていました。もちつきは、夫婦の絆を示すものでした。


2024年11月23日土曜日

花だより 疲れた、疲れた。 イワレンゲ リュウノウギク

 


「疲れた、疲れた。」というのは年寄りの口癖と思っていたら、最近は子どもたちも使うようになりました。
 今どきの子どもたちは、小さい頃から時間に追われ、遊ぶ時間も削られています。遊ぶゆとりのない子どもの中には、「疲れやすい」「何でもないのにイライラする」といったストレスを訴える子がかなりいます。
 子どもは、ゆとりのある自由な時間を与えられることで、初めて心から遊びを楽しんだり創意工夫したりでき、個性や創造性を伸ばせるのです。子どもは大人と違って、いくら遊んでも疲れません。他のことで疲れたら、思いっきり遊ばせることです。大人は、疲れたらいろいろな解消方法(飲酒・ギャンブル・カラオケなど)がありますが、子どもは、体を動かして遊ぶことです。こういうと、「勉強より遊び」と短絡的に考えがちですが、勉強する時間があって、そこから、ゆとりの時間を見つけて遊びを創造することが大切です。
 インフルエンザでの学級閉鎖をしていた学級に行って、「休み中、何をやっていたの?」と聞くと「宿題がいっぱい出ていたから、ちゃんと勉強もしたよ。」と答えた子と「おれは、ずっとプレステやってた。こんなにやったのはじめてなくらいやったさ。疲れたよ~!!」と自慢する子もいました。
 ~子どもの生活に時間とゆとりを与えることが大切です~

2024年11月22日金曜日

花だより 今どきの歯医者さん ウメバチソウ ムラサキシキブ

 

 ~今どきの歯医者さん~ 
 過日、血圧の薬をもらいに病院に行くとインフルエンザの蔓延で1時間待ちは当たり前のように混み合っていました。待合室で待っているだけで具合が悪くなってきます。だれも病院が好きだという人はいないと思いますが、子どもの頃一番嫌いだったのが、歯医者さんでした。
 「健康で長生きするために、歯医者さんで歯石を取ってもらったり、歯周病も見てもらうといいわよ。」と妻に言われて、子どもの頃のイメージが強くて躊躇していたのですが、先日、重い腰を上げて行ってきました。
 まず、驚いたのは、玄関で消毒されたスリッパが自動的に出てきたことです。診察台に座ると目の前にモニターがあって、「口の中を写します。」と歯ブラシみたいなカメラで口の中を撮影すると瞬時にモニターに写し出されました。「この辺がひどいですね。このまま放っておくと大変なことになっていましたよ。」と脅かされました。なるほど映像を見せられると説得力があります。歯石を取った後、また、口の中を撮影し、その違いを見せてくれました。まさにビフォー・アフターです。
「ほら、きれいになりましたよ。半年に一度こうして治療すれば、歯周病予防になっていいですよ。」と言われ、優しい対応と室内の明るい雰囲気にすっかりリラックスして、「はい、わかりました。また来ます。」と言ってしまいました。早期発見・早期治療を実感した体験でした。

2024年11月21日木曜日

花だより 大手メディアはSNSに負けた! ピラカンサ シメジ

 

         
 大手メディアはSNSに負けた!
 都知事選でSNSを活用した石丸氏が票を伸ばし2位になったことがきっかけになって、衆議院選挙では、玉木氏率いる国民民主党がその手法を使って「103万円の壁、若者の手取りを増やす」を訴えたことで議席を大幅に増やしました。そして、同じくパワハラ疑惑で不信任決議を受け失職した兵庫県前知事の齋藤元彦氏も、圧倒的な得票数で返り咲きを果たしました。新聞、テレビより今はSNSなのです。また、アメリカ大統領選挙も大手マスコミの予想を反してトランプ氏が圧勝したのもSNSによるものだと分析しています。このような結果から、選挙戦の在り方が変わったと言われています。
 大手報道機関の取材、裏取り、公平性、編集、報道の一連は、倫理規定に基づいて行われています。それがマスコミの使命です。それより、国民はSNSを信じて投票しました。それでも、これは民意であり、国民や住民が判断したとしたら、それは受け止めなければなりません。 
 ただし、SNSの発信者は誰で、その信ぴょう性はどうなのでしょうか? SNSでは印象操作(相手が抱く自ら第三者への印象を、自分にとって好都合なものになるよう、情報の出し方や内容を操作すること)が行われていると視聴者は分かっているのでしょうか?
  これは教育の問題だ!と言われそうです。

2024年11月20日水曜日

花だより スタッドレスタイヤを買うなら、ネットが安い? イチョウ イソギク

 

 スタッドレスタイヤを買うなら、ネットが安い?
 “初雪” あわてて冬タイヤに替えようとしたら、「すり減ってツルツルですよ。こりゃ替えないとダメですね。」と言われました。「10万円以上もかかるのかあ?」と躊躇していたら、「ネットで買うと安いですよ。」とアドバイスされました。さっそくネット検索をすると確かに「何故こんなに?」と思うくらい安い?タイヤだけではありません。あらゆるものがネットで激安で販売されているのに驚きました。
 久しぶりに実家に帰ると、茶の間のテレビが新しくなっていました。北見の大型電気店で安く買ったわけではありません。近所の電気店から定価の値段で買ったものでした。そういえば、昔から、電化製品はあの店、車を買うときは、あのセールスから、家具はあの店、お米はここ、靴は…、花は・・・など、決まっていました。それは「長年のお付き合いだからだ。」と母は言っていました。そういえば、買わなくても店に寄って話をしたり、車のセールスマンは「調子はどうですか?」と定期的に家に寄ってくれたりしていました。これが昔のコミュニケーションでした。便利なものが次から次へと出てきて、人と人の関わりが薄くなってきています。コミュニケーション能力が低下するのも当然です。
 現在、重要視されているのが「対話力」です。夫婦円満(家族円満)の秘訣も「対話」だそうです。“親の後ろ姿を見て子どもは育つ”はもう昔の話です。食卓を囲んでの家族団らんの時間こそが対話力(コミュニケーション能力)を身に付ける場だと思います。お金より大事なものです。

2024年11月19日火曜日

花だより 子どもの作品と教師の指導 ミゾソバ 楓2

 



 ≪子どもの絵を飾る家≫
 家庭訪問で訪れた家の玄関に子どもが描いた絵(絵画コンクールで入選した作品)が額に入れて飾られてありました。モデルハウスに行くと、名画の複製が飾られて一見豪華そうに見えます。新築のお祝いに豪華な額装の絵を贈る人もいますが、子どもの絵の方がずっといいなあ~。と思います。
 「玄関に飾ると来るお客さんが、皆さん『あら、○○ちゃん、上手な絵を描くのね。』と褒めてくれるんですよ。そしたらうちの子、すっかりいい気になって絵を描くのが好きになったみたいで…。」と自慢しました。次の年の家庭訪問のときには、北海道知事賞を受賞した「うし」の絵が立派な額に入れて飾ってありました。子どもの作品が飾られている家っていいものです。
 学校を訪れて、各教室の掲示されている絵や習字を見ると、その学校の教育レベルがわかるものです。「自由気ままな絵が子どもらしくていい?」と言う先生もいますが、私は違うと思います。画家のピカソも書家の相田みつをも基礎があっての創造的な作品を生みました。なぐり書きのような習字を見ると、教師の指導はあったのだろうかと思ってしまいます。子どもの作品は、担任教師の指導力が表れます。ところが作品すら貼っていない学級もあります?

2024年11月18日月曜日

花だより これからのマチづくり ミセバヤ もみじ

              
 ある首長さんの話
 少子高齢化社会を迎え、地方の人口減少に歯止めがききません。税収も減っていますが、子育て関連の無償化を進めています。住民は行政サービスは当たり前と思っていますが、考えどころです。
 これからのマチづくり~大きな事業は別として、どこの道路を修繕したらよいか、除雪の順番はどうしたらよいかなどは、これまで行政が全て決めていましたが、これからは住民が決めて、我慢するところは我慢しなければなりません。(例:①公園の新設 ②市道の補修 ③街灯の設置など)自治体の予算は限られているので、全部やるのは無理です。
 阪神淡路大震災 同じ震災を受けた地域で死者がたくさん出た地域とそうでない地域がありました。前者は、マンションが建ち並び、大型スーパーがあるいわゆる近代的な地域で、後者は、古くからの商店街を中心とした古い町並みの地域です。この違いは、普段からの近所付き合いにありました。地域住民の結びつきが強い地域では、地域住民が助け合って救助活動をした結果、一人の死者も出さなかったのです。逆に隣の住人と挨拶も交わさない、顔も知らない。という地域は、災害時に弱いだけでなく、犯罪多発地帯でもあり、青少年の非行率も高いという結果が出ています。
 おそらく能登の今回の災害でも同じことが起きていたのではないでしょうか。
 マチづくりは、机上の理論だけではできないものです。これからは住民の意識が重要になってきます。



2024年11月17日日曜日

花だより 「学習指導」=「生徒指導」 ダルマギク 楓

 



 だらしない子への対応 「学習指導」=「生徒指導」
 整理整頓ができない、身だしなみが悪い、時間が守れない、忘れ物が多いなど、いわゆる“だらしない子”が学級にはいます。こうした子は、学習規律も守れなくて、教師は指導に苦慮します。  
 このときに考えたい視点は、先生が指導に困っているのか、それとも、その子が学校生活を送る上で困っているのかということです。前者だと、だらしない子=手のかかるやっかいな子となります。これは「家庭のしつけ」の問題と片付けてはいけません。
 だらしない子には、生徒指導で対応すると思いがちです。もちろんそれも大切ですが、日々の学習指導を適切に行うことが生徒指導であるという大前提を忘れてはなりません。それが学級担任の仕事です。毎時間、問題行動が起こっている学級(落ち着かない)は、学級として機能していません。たとえそんな学級であっても、日々の授業は行われています。ですから、きちんとした学習規律(姿勢、学習用具の使い方、置き場所、発表の仕方など、学習のルールの定着)を確保し、その子も「わかる・できる・楽しい」授業を成立させることが最大の生徒指導だと考えるべきです。学習指導(各教科の授業時間)はあっても、生徒指導の時間は、週に1時間の道徳の時間以外にありません。そして、この学習指導は、全教師が取り組まなければ効果がありません。
 最近は、困った子を通級指導教室や支援学級に追いやる風潮があります。「学習指導」=「生徒指導」だということを忘れてはなりません。

2024年11月16日土曜日

花だより 「笑い」 ガマノホ ノコンギク

 


 笑うことで不安感やストレスを軽減させ免疫力も高めるという、精神的にも健康にもよいといわれる。しかし、笑いを取るのは難しい。芸人さんは、本当にすごいと思う。
「笑い」の種類は7つ
*同じ「笑い」でもいい笑いを!
 ①気持ちのよい笑い~楽しいことの経験や想像 
 ②優越の笑い~人より自分が優れている。 
 ③予想外の笑い~予想外の展開、言葉や意味の取り違い 
 ④あいさつの笑い~相手に好印象を与える。 
 ⑤照れ隠しの笑い~人に褒められたとき、うれしいとき 
 ⑥攻撃の笑い~人の欠点を笑う 
 ⑦ごまかす笑い~失敗したとき、嘘をつくとき
 「笑うことで癌が消えた。」という事例もあるそうです。
 「笑う門には福来たる」と言います。
 笑いの絶えない家庭でありたいものです。
 主催者あいさつで笑いを取ろうとしてジョークを入れたがる人がいる。しかし、必ずウケルとは限らない。笑いのセンスは、場の雰囲気を感じるセンスも必要である。
 小学生は1日平均300回笑い、20歳では20回、70代では2回になってしまうらしい。原因は加齢による脳機能の低下、70が見えてきた。漫才や落語を聞いて意識して笑うようにしたい。

2024年11月15日金曜日

花だより 命(命令)を下す ミヤマボウキ ミズヒキ

 


  命(命令)を下す 学校経営がうまくいかない校長先生へ、参考にしてください。
 校長の仕事は、命を下すことです。自分がこうしたいと思うことを人に命じて、その命のままに自在に人が動くということは、事を運ぶうえにおいてきわめて大事なことです。しかし、命になれて、いつのまにか命がなければ人が動かないということになっては大変です。組織は成り立ちません。 
 組織が硬直すると、進歩も発展も生まれません。たとえ命がなくても、以心伝心、命ずる人の意を汲んで(忖度)、それぞれの人が適時適確にすすんで事を運んでゆく柔軟な姿のなかにこそ、かぎりない発展性が生まれてくるものです。 
 そのためには、命を下す前に、まず人の言うことに耳を傾けることです。まず聞くことです。聞いた上で問うことです。そして、そこに我が思いと異なるところがあれば、その気づかざる点を気づかせ、思い至らざる点の理非(道理にかなっていること、いないこと)を説くことです。そうした納得の上に立って、断固、命を下さねばならないのです。命を受ける人に納得があるということは、その人の知恵がそれだけ高まったということです。わけのわからぬままに命に従わせていたのでは硬直するにきまっています。命を下すということは、本当にそんな容易なことではないのです。 (松下幸之助の言葉から)
 

2024年11月14日木曜日

花だより 学校の先生から学ぶことはほんの少しで子どもは親の姿を見て学んでいく ダイモンジソウ ビート

 


  
学校の先生から学ぶことはほんの少しで子どもは親の姿を見て学んでいく
  「イキイキ子育て」より
 親に感謝し、親を思いやる心は、広く他人を思いやる心の基となる大切なものです。まず親が自ら親である祖父母を大切にする姿を見せることを心がけることが大事です。
 大人たちは、自らの親の接し方や思いやりに欠けている社会の在りようについて、子ども自身から問われているのだということを考えるべきです。その前に当然ながら、夫婦同士が思いやることです。仲の良い家族の子は、明るく素直な子です。そういう子は、勉強もできます。人生で大事なことは、学校の先生から学ぶより、親から学ぶ方がずっと多いのです。家庭で親と一緒に過ごす時間の方が長いので、物の見方考え方は、親と似てくるものです。
 夜9時頃コンビニに“おでん”を買いに行きました。お父さんと一緒に1年生の男の子がいました。その子に「こんばんは」とあいさつされました。お父さんに「しなさい!」と言われたのでしょうか?それとも自ら言ったのでしょうか。どっちにしてもとてもよいあいさつでしたが、夜9時に1年生をコンビニに連れてくるのはどうかな?と思いました。

2024年11月13日水曜日

花だより プロポーズは、LINEじゃイヤ! 菊 マリーゴールド

 



 プロポーズは、LINEじゃイヤ!
  ~恋 文~ 
 大きくなったら、素敵なラブレターが書ける人になって下さい。素敵なラブレターを書くためには、どうやったら相手に気持ちが伝わるか①文章の構成を考えること ②言葉をたくさん知っていること ③字を間違わないこと ④ひらがなばかりだと笑われます。漢字を覚えること ⑤そして、何より大切なことは、誰かを好きになることです。 
 素敵なラブレターを紹介します。
 先日、お会いして以来、あなたの顔を忘れることができません。
 ぼくは、昔から女の人と話すのが苦手でした。ところが、あなたと話していると一行に疲れません。むしろ、心がウキウキする感じがします。これほど自分にあった女性が他にいるとは思えません。
 今すぐにでもプロポーズしたいところですが、ぼくの一方的な気持ちをあなたに押しつけることになります。それでも、どうかぼくとお付き合いしていただけないでしょうか。そして、ぼくという人間をあなたによく知ってもらいたいと思うのです。よいお返事をお待ちしております。
《返 信》 
 あなたの気持ちは、前々から何となく感じておりました。
 私も以前から、あなたに好意以上の感情を持っておりました。あなたのお言葉がどれほどうれしく感じたことか、大げさではなく、天にも昇る気持ちでした。汗だくになってプロポーズするあなたが愛しくてなりません。
 私を選んでくださってありがとうございました。あなたと一緒にこれからの人生を歩んでいける喜びを、今、噛みしめています。

 独身の女の先生が言いました。「プロポーズは、LINEじゃイヤ、今は手紙の時代じゃないし、目の前で言って欲しいです。」(そういう男性が早く見つかることを願っています。)

2024年11月12日火曜日

花だより 適材適所たらしむること ヒマラヤスギ ヤクシソウ

 

 校長の職務
 田んぼの肥やしは人の足音  毎日、丹念に田んぼを見回り、しっかり管理すること
 これは学校経営にも通じること
 校長の職務とは教職員を適材適所たらしむること
 適材適所とは、一人一人の能力を引き出し、それを十分に発揮することのできる分野、あるいは仕事に打ち込めるようにすること。その方法として適時適授、すなわち、経過する時に応じてタイミングを失うことなく、師弟の間には、互いに授け、授けられるとう関係が成り立たなければならない。
 ビジョンと必要な人材が見えてくると実は気がつかなかった自校の教職員の別な一面、新しい一面が見えてくる。どこの学校にも、いろいろな個性を持った教職員はいるが、それを校長がよく把握し、それぞれの能力に応じて適時適授を忘れることなく、適材適所たらしむることこそ円滑な学校運営につながる。  (井出源四郎氏)
 校長は校務をつかさどる。しかし、全ての校務することはできないので、先生方に仕事を複数に分類して受け持ってもらう。それが校務分掌です。誰にどの仕事をしてもらうか、それをするのが校長の一番の仕事です。 

2024年11月10日日曜日

花だより 管理職のなり手不足 シラタマホシクサ 白菊

 

  管理職のなり手不足
 激務で昇進回避、待遇改善必要(読売新聞 11月9日)
 管理職になりたいか? 一般社員1,116人に行った調査では、管理職になりたい22.7%、なりたくない77.3%だった。
 管理職になりたくない理由
 1 自分は管理職に向いていないから 52.8%
 2 管理職の負荷と報酬アップが釣り合っていないから 30.1%
  *諸外国に比べて、低報酬である。アメリカ、中国の3分の1
 3 責任の重い仕事をしたくないから 26.3%
 4 業務量や残業時間の負荷が高いから 24.4%
 5 プレイヤーの仕事の方が面白いから 15.4%
 6 会社や組織の在り方、方向性に共感しないから 10.0%
 7 自分の成長につながらないと感じるから 9.7%
 8 自分の専門性を磨いたいから 8.0%
 9 部下の育成に興味がないから 8.0%
10 調整の多い仕事をしたくないから 6.7%
 目標達成に向けて部下をまとめるのは、人工知能にはできない高度が技術だ。
 この傾向は、学校現場でも同じだろう。教員を目指す若者が少ないばかりか、管理職になろうとする教員も少ない。これで充実した教育ができるはずがない。
 海外では、管理職の報酬が専門職の何倍も高いというのは普通のことだ。日本の管理職の給料も急速に上がることを期待したい。国民民主党さん、よろしくお願いします。
 
 

2024年11月9日土曜日

花だより  短所も長所 長所も短所 マルバノキ 菊

 

 

 先生から、「〇〇君は、細かなことにはこだわらない、おおらかな性格で、無邪気で、学級の雰囲気を明るくしてくれます。」こう言われたら、きっと褒められたと思うでしょう。ところがそうとも限りません。
 ◇リフレーミング辞書によると(見方を変えると短所も長所、長所も短所)
○「責任感がない」→無邪気な、自由な 
○「だらしない」→こだわらない、おおらか 
○「調子に乗りやすい」→雰囲気を明るくする 
○「のんき」→ 細かいことにこだわらないマイペースな子と見ることもできます。
 次のような子は見方を変えるとどうなるでしょうか?
 ①甘えん坊な →人にかわいがられる 
 ②あきっぽい →好奇心旺盛
 ③おしゃべり →社交的
 ④おっとりした →細かいことにこだわらない 
 ⑤しつこい →ねばり強い
 ⑥せっかちな →行動的 となります。
 「お宅のお子さんは、社交的ですね。」と言われたら、遠回しに「おしゃべりでうるさい」言っていると思った方がいいかもしれません。

2024年11月8日金曜日

花だより 自民大敗後の世論を読む イヌダテ 白菊

 

            

  政府与党が選挙で大敗して政治が混迷、野党第一党も野党をまとめることができない。
11月4日(月)のBSフジ「プライムニュース」は、御厨 貴、上久保誠人、林 尚行の3氏をゲストに迎えての「自民大敗後の世論を読む」は大変興味深い内容だった。
 今の政界には、政策通で論客と呼ばれる政治家はいるが、小沢一郎氏や野中広務氏のような政局を読み、青写真を描く政治家がいなくなった。今の政治家は、派閥が無くなり、古い政治から脱却しなければならない、政策で議論するのがこれからの政治だという。しかし、政治は数である。どんなに立派なことを言っても、実現しなければ意味がない。党内ばかりか、広く人脈を持ち、人望があり、「オレの言うことを聞け!」という大物政治家がいないので、このままだと日本の政治の混迷は続くというのが3氏の共通の意見だった。
 政界だけの話ではない。学校現場を見ても、昔、職員会議で管理職と組合と対立した時は、ベテラン教員が仲を取り持つことがあったものだ。お互いに自分の主張を押し通そうとしても分断と混乱を生むだけで、何ら解決にならない。調整する役割を担うベテランがいなくなったような気がする。
 どんな人物がそうした役割を果たすのか?それは人望のある人である
 人望がないとは、①自己中心的な思考で行動 ②嘘をつく・約束を破る ③感情をコントロールできない ④すぐに他責をする ⑤人によって態度を変える
 どうしたら、人望のある人になれるのか、この5つの反対をすればいい。

2024年11月7日木曜日

花だより インクルーシブ教育が日本で進まないのは何故か? オケラ

 




 インクルーシブ教育が日本で進まないのは何故か?
 子どもの数は減っていても特別支援学級は増えています。まだ、人々の意識に「健常者と障害者は離して教育するもの」という思い込みがあって、日本ではインクルーシブ教育がなかなか進んでいません。
〇障害に対応する設備やサポートする人材が不十分である
〇一緒に学ぶのであれば同じ結果を求められてしまう風潮がある
〇教育現場でのリソース(人材・財源)不足
〇教員の負担増加と対応力の限界
〇健常児と障害を持つ児童の間のギャップ
〇教育システム全体の適応の難しさ
 インクルーシブ教育は、障がいの有無やルーツなどに関わらず、合理的配慮のもと、同じ環境で学ぶことを目指しています。多様な子どもたちが共存できる環境を整備するためには、生徒や教員だけでなく、保護者の理解を得ることも重要です。
 国連では、すべての子どもがインクルーシブ教育を受けることを求めています。日本では、環境整備や教職員の専門性向上が進められていますが、その対策はまだまだ十分とはいえません。
 「人々の意識の中に健常者と障害者は離して教育するものという思い込みがあること」「障害に対応する設備やサポートする人材が不十分であること」「一緒に学ぶのであれば同じ結果を求められてしまう風潮があること」などが壁となっています。
 こども園は、正にインクルーシブ教育です。それが小学校入学により、通常学級、通級学級、支援学級(知的・情緒など)に色分けされます。理由は、小学校からは、勉強だからといいます。
 これは、一緒に学ぶのであれば同じ結果を求めることです。障がいの有無だけでなく、圧倒的に多いグレーゾーンの子は、どうしたらよいのでしょうか?

2024年11月6日水曜日

花だより 児童の発育・発達を阻害している現状(2) トリカブト 白菊

 



「児童の発育・発達を阻害している現状(2)」
 前回の続きです。まだあります。
13 おんぶ、だっこ、添い寝が大切。愛情の量は、高価なものを買い与えることではない。
14 何事も自分の子どもは悪くない。「社会が悪い、先生が悪い、よその子が悪い」という風潮では、素直なよい子は育たない。
15 親も教師も社会も、はじめから子どもにレッテルを貼っていないか反省する。本人が変わろうとしても、周りの見方が変わらない。
16 行列をすり抜けて先取りする子どもの「しつけ」は、親がその場でする。
17 子どもにとって、親の甘やかしは、わがままな子を育て、構い過ぎや口やかましさ(過保護:過干渉)は、自立心の芽を摘む。
18 15%以上の子どもは、親と一緒に食事をしない。これは親の問題である。
19 近頃の子どもの異常 
 ① 朝寝坊のため朝食抜きで登校する子ども 
 ② 倒れるとき、手をつかずに顔面で制動する子ども 
 ③ 我慢できない子は、他人を思いやることができない。 
 ④ 自然の中に連れ出しても、自然にかかわる遊びができない子ども 
 ⑤ 人間嫌いで、特定の家族と家の中でしか話せない子ども
20 人間の教育は誕生からはじまり、母親こそ最初の教師。だっこや膝の上からはじまる。
21 子どもからの信号を見逃していないか。事が起きてからでは遅すぎる。
22 家族の不仲は、子どもの情緒を不安定にさせ、心の素直な成長を妨げる。
  *今一度、家庭での躾を考えてみてください!

2024年11月5日火曜日

花だより 児童の発育・発達を阻害している現状(1) サクラダテ 秋刀魚

 


 「児童の発育・発達を阻害している現状(1)」
 もう10年近く前に出た調査報告ですが、こども園の子どもたちや保護者の様子を見ているとさらに危機的な状況が進んでいると感じています。 
1 よく遊び、よく食べ、よく寝る子どもは、健康的で好奇心が強く生活力がよく育つ。
2 親は、辛いことを取り除いて与えるが、子どもは経験しながら学ぶことを忘れてはならない。
3 子育てが成功か、失敗かは、40歳まで分からない。
4 文化文明は、人間を豊かにするが、有り余って与えられた豊かさや便利さは、子どもの心や身体の発達を歪めてしまう。
5 近頃の子どもには心身症が増え、胃潰瘍が多く見られる。その原因は、精神的なゆとりが生活の中にないこと。思いっきり遊ぶことがない。(子どものストレス解消法は遊ぶこと)
6 現在の子どもは、男女ともに早熟であるが、身体と精神のアンバランスに悩んでいる。
7 PTAの本質は何か?
 ①子どもの成長を願って、それぞれの親と教師とが話し合う場である。
 ②子どもを中心に据えて、学校との役割分担、責任を考える場である。
 ③親と教師が、子どものために協力する活動体である。
 ④子どもと親と教師が、触れ合いを深める場である。
8 父親と母親がそろって厳しく叱ったら子どもの行く場所はない・
9 子どもにとって困ることは、父親と母親の教育方針が一致しないこと(いうことが違う
 (無関心と過干渉、厳しさと溺愛、過保護と甘やかし)
10 子どもの要求に何でも応えることは、真の愛情ではない。
11 子ども部屋の功罪を考える。そこは秘密基地になっていないか?
12 家庭(親)が、子どものために反省すべきことは、放任主義と無関心、過保護と甘やかし。自分の子どもだけはという親のエゴ。とにかく泣く子には、すぐに何でも買い与えることはよくない。 (続く)
 *「ある、ある」と思いませんか? 今一度、家庭での躾を考えてみてください!

2024年11月4日月曜日

花だより 不登校34万6482人 ツルウメモドキ

 

 
 昨年度、不登校状態だった小・中学生は前年度の1・16倍に当たる34万6482人だったことが文科省の集計で分かった。11年連続の増加で過去最多を更新した。児童・生徒による暴力行為が起こった割合、いじめ認知件数、いじめ重大事態の件数も過去最多だった。不登校の高校生も1・14倍に増えた。
 「行きたくないなら、行かなくてもいい。」そう思っていたら、これからも減ることはない。
不登校の原因は様々である。
 小学生の時、とっても明るくて、夏休みの自由研究で賞をとった女の子が、中学1年生になって不登校になったと聞いて驚いた。部活動の友人関係なのか、担任は原因を探ったが、よくわからないという。ところが中2になって登校するようになった。よくよく聞いてみると、どうも離婚が原因らしい。離婚したから不登校になったのではなく、離婚をしてから登校するようになったという。
 離婚をするかしないか、その時期の家庭内不和、母親の精神的な不安定さが、彼女にも影響したのだ。ところが離婚をきまり、母親はふっきれ、子どもと二人で生きていくと覚悟を決めたことが、彼女の心の安定にもつながり、友だちとの関係もよくなり、学校に通うようになった。と担当したスクールカウンセラーから聞いた。
 こども園では、月曜日は玄関でギャン泣きする子が多い。お母さんから離れたくないのだ。でも、お母さんは仕事に行かなければならない。「行きたくないなら、行かなくてもいい。」とはならない。