2024年11月15日金曜日

花だより 命(命令)を下す ミヤマボウキ ミズヒキ

 


  命(命令)を下す 学校経営がうまくいかない校長先生へ、参考にしてください。
 校長の仕事は、命を下すことです。自分がこうしたいと思うことを人に命じて、その命のままに自在に人が動くということは、事を運ぶうえにおいてきわめて大事なことです。しかし、命になれて、いつのまにか命がなければ人が動かないということになっては大変です。組織は成り立ちません。 
 組織が硬直すると、進歩も発展も生まれません。たとえ命がなくても、以心伝心、命ずる人の意を汲んで(忖度)、それぞれの人が適時適確にすすんで事を運んでゆく柔軟な姿のなかにこそ、かぎりない発展性が生まれてくるものです。 
 そのためには、命を下す前に、まず人の言うことに耳を傾けることです。まず聞くことです。聞いた上で問うことです。そして、そこに我が思いと異なるところがあれば、その気づかざる点を気づかせ、思い至らざる点の理非(道理にかなっていること、いないこと)を説くことです。そうした納得の上に立って、断固、命を下さねばならないのです。命を受ける人に納得があるということは、その人の知恵がそれだけ高まったということです。わけのわからぬままに命に従わせていたのでは硬直するにきまっています。命を下すということは、本当にそんな容易なことではないのです。 (松下幸之助の言葉から)
 

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