2025年5月3日土曜日

花だより リセットボタンが無い実体験が大事  水芭蕉

 

     

「江戸時代、海を航海する千石船は、万一の漂流に備えて、できるだけ大量の飲み水を貯えていた んだよ。」と説明したら、突然一人の子どもが「海には水がいっぱいあるのに、どうして?」と質問した。唖然!!
 「海水が飲めると思っているの?」「飲めないの?」「海で泳いだことがないのかい?」
「ない」一度でも海で泳いだ経験があれば、海水が飲めないことくらい知っているはず。
 海が教えてくれる自然の多様さ、対峙して生きる人間の知恵の豊かさをこの子どもに伝えるものがいないのです。
 サケの切り身は知っていても、サケ一匹丸ごとの姿は知らない。魚釣りをしたことがない。柿やりんごが木になることを知らない。木に登って実を採ったことがない。そんな子が増えている。火をつかもうとする子、家はオール電化でIH調理器、火を見たことがない。
 ところが「先生、そのときはこっちのボタンを押して、こうやったらうまくクリアーするんだよ。先生なのにゲームのことは何にも知らないんだなあ~。」
 今の子は、別な意味での実体験は豊富に積んでいる。しかし、自然から学ぶときは、実際に触れてみて、ちょっと痛い目にあわないと分からないかもしれません。連休は、自然体験の絶好の機会です。自然にはリセットボタンはありませんから、気を付けてください。 

女満別湖畔の水芭蕉群

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