知床にやっと春をやってきました。
流氷がすっかり解け、知床の山々も雪化粧を落としつつあります。知床横断道路は4月下旬の大型連休に冬期間の閉鎖が解除されますが、今年の雪壁は、例年より3mも高く9mもあって開通は5月2日にずれ込んだそうです。それでもこの連休には、多くの人が絶景を求めて山や海辺へ繰り出します。目の前をきつねや鹿の群れが通り、もしかすると熊にも遭遇するかもしれません。そんな期待が知床にはあります。生き物たちは、餌を求めて動きを活発化させ、知床で展開される生命の躍動とドラマが始まります。
しかし、観光遊覧船沈没事故を忘れてはなりません。
20年前、知床が世界自然遺産に登録されるとき、地元の人々は、「こんなところが…」と思っていました。自然の厳しさ、知床の怖さを知っているからです。雄大な山々や森、そして海が人々を魅了し、観光客が多く押し寄せてくることを予想もしていなかったのです。
観光客が多く訪れるのは経済的にはうれしいことですが、自然の前に人間は謙虚でなければならないと事故が改めて教えてくれました。


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