2025年6月30日月曜日

花だより 教員「氷河期」採用促す カンナ ツリガネソウ

 
 教員「氷河期」採用促す
 文部科学省は、バブル経済崩壊後の「就職氷河期世代」で教員になれなかった社会人らの採用を促す通知を出した。教員志望者の掘り起こし、成りて確保に躍起だ。
 氷河期世代は1993年から2004年に社会に出た人たちで、現在は40~50歳代。自分が校長になりての頃で、3回4回と採用試験を受ける期限付き教員が多くいた時代である。今の教頭先生世代の人たちだ。
 公立小中学校の教員採用試験倍率のピークは2000年度。小学校は12.5倍、中学校は17.9倍に上がった。近年は小学校2.2倍、中学校4.0倍で過去最低となっている。通知では、教職経験のない人の採用を積極的に行うため、一部の試験免除や社会人経験を考慮して加点することを検討するよう各都道府県教育委員会に求めている。
 40~50代といえば会社では、それなりの地位にある人が多い。今さら、教員に転職するか疑問である。しかし、それだけ事態は深刻だということだろう。
 採用試験も長年7月に1次試験、8月に2次試験(面接)、9~10月に合格発表という日程が一般的でだったが、来年は、地方公務員の試験より早い5月11日を目安とした。
 高い志を持った人に受けてもらいたいものだ。
  
~女満別の丘~




 

2025年6月29日日曜日

花だより 尾木ママ「教育は愛とロマン」「ありのままに今を輝く」 ササユリ 

 

        読売新聞《時代の証言者》より (牧野要約)
   尾木ママこと教育評論家:尾木直樹氏 
「教育は愛とロマン」 以前、この言葉をよく使い、色紙などにも書いていました。教育関係者には、生徒たちに愛情をもって接し、高い理想を追い求めていきましょう、という意味を込めています。理想をアドバルーンのように高く掲げていかないと、教育活動の本来の目的が分からなくなるからです。
 尾木ママと呼ばれ(「名付け親は、明石家さんまさんです」、幅広い世代の人と接するようになってからは「ありのままに今を輝く」という言葉を贈ることが多いわけね。日本の学校などは「将来のために頑張れ」と言われますが、ありのままの自分を受け入れ、「今」を輝かせるための本当にやりたいことは明日も輝くし、5年後も10年後も輝けると僕は言いたい。
 大学で教えていたころ、就職活動がうまくいかずに悩む学生から相談を受けました。面接では企業が求める人材を想定し、マニュアルに沿った「横並び」の答えに終始していたのです。「弱点も含めてありのままの自分と向き合い、自分ならではの『何か』をアピールしたら」と助言すると、内定に結び付いたようです。中には「今まで良い子を演じ続けてきた苦労は何だったのか」と漏らす学生もいました。画一的な優等生を求める学校教育や高校入試などが、素の自分を受け入れ、自己肯定感を高めることを難しくしているかもしれません。
              
                 馬鈴薯の花が満開

2025年6月28日土曜日

花だより 日和ちゃん ホタルブクロ ジャガイモの花

 

 


 日和(ひより)とは、 ○○にふさわしい天気 穏やかに晴れた日、事の成り行き 
 《運動会日和、遠足日和、行楽日和》
 コロナ禍での運動会は、種目を減らしてたり、観客の人数制限をしての開催でした。5類に移行してからも、以前のような運動会を復活する学校はほとんどありません。
「園長先生、楽しませてもらいました。今年は孫の運動会を見ることができ、本当にありがとうございました。」と深々と頭を下げられた方がいらっしゃいました。今年の運動会は、「運動会日和」でした。
 和には、「おだやかな、のどかな、仲よくすること、日本風」という意味があります。
 産休の先生から「名前が決まりました。主人がいろいろ考えて、両親とも相談して、悩んだ末、女の子のような名前なんですが、優しく穏やかな子に育って欲しいという願いを込めて、『日和(ひより)』としました。」と連絡が来ました。心がホッとする名前です。

訓子府のジャガイモ畑

2025年6月27日金曜日

花だより 学級母語の育成 シモツケソウ テッポウユリ

 


教師の国語力
 国語科の指導力向上は、教師自身の言語生活を高めることです。
「すべての教師は、国語教師である。」「教師は言語環境そのものである。」と言われます。自身の言語生活を高める基盤作りを教師なら心がけたいものです。
 学級母語の育成
 「学級母語」とは聞きなれない言葉ですが、「母語」とは子どもが保護者のもとで育つ生活言語体系のことです。日本の場合は、日本語が母語であり、国語の前提をなしています。また、学級・学校も日常の言語生活の場です。そこには集団生活を円滑にするためのルールや習慣の形成を付加した学級母語があります。
 学級母語は、教師による集団への指示や子どもたちへの言葉がけで形作られます。学級経営の母胎は言語環境だといえます。ですから教師は、自分の言語環境として、言葉かけのチェック・修正に心がけなければなりません。
 ◇こう言っていませんか?◇
「おまえは、いつもよそ見をしているから聞き逃すんだ。」
「ふざけないで最後まで掃除しなさい。」
「声が小さい。それじゃ、みんなに聞こえない。」
「また、おまえか。何度言ったらわかるんだ。」
 ◎言い換えするなら◎
「大事な話には、集中するんだよ。」
「自分の仕事が終わって、友だちを手伝えば120点だね。」
「○○さんの口の形を見ながら聞くと、聞き取れますよ。」
「同じ失敗をしないように、一度立ち止まって考えよう。」
*ついつい言ってしまうことがあります。一度立ち止まって言い方を考えてみることです。
学力テストの国語の結果が芳しくありません。国語力は、一長一短に身に付くものではありません。教師の国語力(母語)を身に付けるよう努力が必要です。

2025年6月26日木曜日

花だより 「ひらがな」が正しく書けない教師 シロツメクサ ルピナス

 



△「ひらがな」が正しく書けない教師
 教師の「書く」には、「文章を書く」「文字を書く」の双方が教師に求められます。1年生の担任になって、「ひらがな」を改めて書く練習をしたという人も少なくないはずです。(しかし、正しい「ひらがな」や正しい筆順で漢字を書ける先生が少なくなりました。)
 “かな”の指導だけでなく、板書はすべて子どもの手本になります。また、通知表の所見を読む保護者は、その文字や文章で、教師の人となりの印象を持つものです。少なくとも、伝える相手に、何を伝えたいかが分かる文章を書くことは教師の基本です。子どもの作文に入れる評文が、2年生にも6年生にも同じような言葉づかいで書かれている事例も少なくありません。
 こんなことを言うと、「古い!」と言われます。今の所見は手書きではありません。所見自体ない学校もあります。電子黒板やpc、端末の時代になって板書自体必要なくなってきました。ひらがなを書く練習は、画面の字をなぞる、ノートは使いません。学校で使うフォントは、筆記体に近いデジタル教科書体に統一されました。大変結構なことです。字を書くことは日本文化そのものです。「学校の先生は、皆さん字が上手ですよね。」とは昔の先生です。最近は言われません。
 教育実習生の日誌が回ってきました。校長の確認印が必要ですが、押印を躊躇いました。「手書きではなく、パソコンで打ちなさい。」とコメントしました。


2025年6月25日水曜日

花だより 大切にされている レンゲツツジ ヤマボウシ

 

 テレビを見ていたら、面白いコマーシャルがありました。
 「社会のルールやマナーをきちんと守れる子どもを育てるためには、子どものうちから、悪いことはきちんと叱って、できたら、ちゃんとほめること。そして、『大切にされている』その思いで、子どもの心は育ちます。」とテロップが流れたのです。
 コマーシャルの趣旨としては、子どものときからきちんと叱ることが大切、というメッセージのようですが、むしろ最後の「『大切にされている』と思うことで、子どもの心が育つ」というメッセージがいちばんのキーポイントだと思います。そして、このコマーシャルは、ただ子どもを叱るだけでなく、子どもに「大切にされている」という気持ちを育てることが一番大切だ。ときちんと描いているところが「お~、やるじゃん!」と感銘を受けた大きな理由です。これがウェルビーイング・自己肯定感につながります。
 ルールを守れない大人がいるのも、きちんと叱られていないからではなく、むしろ「自分が大切だ」と感じられるように、育ててもらっていないことが問題だと思います。





2025年6月24日火曜日

花だより 雨の運動会の思い出 ヒメサユリ

 

   運動会(開会式で)        平成21年 6月14日(日)
 ある子が「ぼくは、走るのが遅いから運動会は好きじゃない。」と言いました。運動会は競技会ではありません。休みの日にグラウンドで走る練習している子がいました。朝早く学校に来て、競輪リレーの練習をしている子、低学年にバトンパスを教えている高学年の姿もありました。放課後先生と一緒に「よさこい」を踊っている子もいました。こうしたことが大切なのです。得点や審判や用具係も大事な係活動です。みんなで作り上げる運動会です。
 一生懸命頑張りましょう。一生懸命頑張っても、転んでしまうかもしれない。リレーでバトンを落とすかもしれない。もしそうなっても、転んだらすぐ起き上がって、バトンを落としたらすぐ拾って、最後まであきらめずに頑張ることです。それが本当の勇気です。運動会を通して、みんなが運動大好きになって欲しいと思います。寒いですけれど寒さに負けず最後まで頑張って下さい。
 寒い中お集まりいただきましたご来賓並びに保護者の皆様にお礼を申し上げます。
 晴天の下での運動会とはならず、残念ながら生憎の天気となってしまいました。これも新しく赴任した校長の責任であります。大変申し訳ありません。それでも子どもたちは、最後まで精一杯頑張ります。ご家族の大きな声援で子どもは普段以上の力を発揮するものです。どうか最後まで温かいご声援をお願いいたします。
 朝6時から、保護者の皆様にもお手伝いをいただき、グラウンドの水抜き作業を行いました。お陰様で何とか出来る状態になりました。ありがとうございました。それでも観客席までは手が回らず穴を掘ったままの状態になっていたところもあり、大変ご迷惑をおかけしました。悪条件の中では、なかなか計画した通りにはいかないものです。改めて、こんなときほど地域や保護者の皆様の協力というのはありがたいものだと感じました。
こども園の運動会 6月21日(土)


2025年6月23日月曜日

花だより 日本は科学技術大国ではない 月見草 花菖蒲

 


 研究力トップ10 中国が8機関 日本勢では東大23位が最高
 2024年に主要科学誌に掲載された論文数などに基づく研究機関の研究力ランキングが発表された。
 1位は中国科学院、2位はハーバード大、3~5位も中国の大学、その後にドイツ、イギリスと続いて、東大が23位(21位)、京大55位(47位)、大阪大103位(70位)で過去最低となった。( )内は前年順位
 20位以内では、韓国やインド、シンガポールなどアジア諸国が研究力を伸ばしている。
 今、ハーバード大が揺れています。来年の調査では、中国勢が上位を独占するかもしれない。資源のない日本は、科学技術で世界をリードしてきましたが、それも今や影を潜めている状況です。これから復活する兆しも残念ながらありません。
 今の教育界のキーワードは「ウェルビーイング」(新しい幸福感)を求めています。「科学技術や学力で世界のトップに立たなくても、そこそこ幸せならいい。」そんな風に思えてなりません。スーパーコンピューターの開発をめぐって「2位ではいけないんですか?」と言った国会議員がいました。これからは中国に平伏すことになります。
6月21日(日)運動会

 

2025年6月22日日曜日

花だより 幼小連携  幼児教育に学ぶ  アジサイ ウツボグサ

 


    幼児教育に学ぶ(自主的・自発的活動を育てる条件)
 高校は中学校を、中学校は小学校を、小学校は幼稚園を軽く見る傾向があります。しかし、生活科が誕生するとき幼小連携が叫ばれ、幼稚園を見学したことがありました。そこで幼稚園の先生のレベルの高さを知りました。。
 今はこども園の園長です。小学校の先生方には、ぜひ幼児教育のすごさを学んでほしいと思います。
  ~こども園では~
(1)子どもに不足感・欠乏感をもたせる遊び環境を用意する。
(2)偽の満足感を打ち破るために、過剰な情報・資料を提供しないようにする。
(3)大人ががまんし、子どもが求めるまで待つ。
(4)多様な体験を与えることにより、自分の知らない世界に挑戦するおもしろさを味合わせるようにする。
(5)遊びの中で達成感を味合わせ、新たな意欲を生み出すようにする。
(6)挑戦意欲を維持し、無気力感を回避するために、過大な目標を与えない。
(7)個人差・個性に応じた環境を設定する。
*遊びや仲間との関係の中で挑戦する楽しさやその結果得られる達成感を育てることが小学校段階以降における「自ら学び、考える力」につながっていくのです。

2025年6月21日土曜日

花だより 「しつけ」とは「我慢」させること タイセンボク フランス菊

 



 「イキイキ子育て」 ~家庭のルール~ 
 「しつけ」とは、「我慢」することををいかに育てるかということ。具体的には生活の中の「ルール」決めて守らせること。「マナー」を身に付けることです。
 「つっぱり」と呼ばれる問題行動を起こす子どもたちの特徴の一つは、ふだんの生活にやる気を感じないことです。「かったるい」「眠い」「シラケる」「関係ない」「どうでもいい」、彼らが共通して発する言葉です。どれも怠惰な感じがします。我慢することを知らないので、何かにつけてしまりがない。快活さや楽しさのない生活を送っています。
 このような生活の中で、「我慢力」が育つはずがありません。日常生活にしまりやめりはりがあることは、小さな我慢を積み重ねることになります。
 どんな小さなことでもいいので、日常生活の中にルールを具体的に取り入れることです。家族で決めたことを守るにはそれなりの「我慢」が必要になるからです。
 例えば、ゲームは○○の場所で、時間も〇時から〇時までと決める。とか、冷蔵庫に子どもの好きな飲み物が入っています。それを飲めるのは午後3時と夕食時までと決めます。また1回に飲む量はコップに1杯と決めます。そして、決めたらそれを守らせることです。冷蔵庫を勝手に開けて好きなだけ飲めるというのでは、子どもは肥満になりやすいし、そのけじめのなさが「我慢力」を育てるのにじゃまになるのです。どんなことでも決められたことを守るのは、小さな我慢の積み重ねです。
 子どもがもし、「こんなルールは、うちだけだよ!」と反発したら、こう言ってください。「ヨソはヨソ、うちはうち!」

2025年6月20日金曜日

花だより 人権の花いっぱい運動 ルピナス エゾキスゲ

 

 《花の季節を迎えて》 
 花の命は短く、桜はその代表ですが、その潔さがまたいいのです。空地一面がたんぽぽ畑になり、ブログに載せようと写真を撮りに行くと草刈り作業をしていました。桜より、たんぽぽの方が短い一生でした。たんぽぽの綿毛が飛んで行って姿を消すと季節は「夏」です。今は、タンポポ畑の跡地に紅輪タンポポやルピナスが咲いています。
 園庭のライラックが青空をバックに爽やかさを感じたのは5月末、次に咲いたのは藤です。町内には手入れの行き届いた藤棚がいくつもあります。「藤には鬼がやってこない!」と「鬼滅の刃」ファンの子が言っていました。オホーツクでは、湧別町のチューリップ公園や東藻琴の芝桜公園も有名です。次は紫陽花です。紫陽花は花びらが4枚であることから、縁起が悪いと嫌う人もいますが、迷信を超えて、その美しさを楽しむようになりました。
 今年うちの園が「人権の花いっぱい運動」に当たり、予算が付いたので、プランターを新しく購入しました。ペチュニア、マリーゴールド、サルビア、アリッサム、ミニダリア、キンギョソウ、ベコニアの花の苗を5歳児が保護者に手伝ってもらい植えました。
 花で飾られている街は、犯罪が少ないそうです。「きれいな花があるとなんかいいよね。」と登園してきた女の子が言いました。花は自分できれいだとは思っていない。きれいだと感じる人の心が美しいのです。
 「育てよう・咲かせよう・人権の花」
 花を育てることで、種から花を咲かせるという生命の神秘を体験することで、生命の尊さを実感します。協力して花を育てることで、相手の立場を考え、助け合うことを学び、思いやりの心を育みます。この人権の花運動は、昭和57年度から実施しています。ところが普段、花の世話をするのは園長です。



2025年6月19日木曜日

花だより 小中教科書スリム化へ ノアザミ マイヅルソウ

 

 小中教科書スリム化へ
 文科省は16日、学習指導要領の改訂を議論する中央教育審議会特別部会に、小中学校の教科書の内容を絞り込む方針を示した。
 小学校4教科の平均合計ページ数は1318ページで「ゆとり教育」の批判を浴びた02年度から2.7倍に膨らんだ。背景には、学習指導要領に新しい内容が盛り込まれたことや、経験の浅い若手教員の比率が上昇したことがある。
 教科書が親切になりすぎた? 経験の浅い若手教員は、教科書を網羅的に教えようとする傾向がある。教科書の分量が増え、標準授業時数を大幅に超えているのが実情だ。そこで学習指導要領の改訂にあわせ、本質的な理解に重点を置くこととした。文科省は「内容削減自体を目的とする趣旨ではない」と強調している。(読売新聞:6月17日から)
 「教科書を教えるのではなく、教科書で教える」と新卒の時、先輩教師から教えられた。教科書を教えるのであれば、教員資格がなくても教えることはできる。

2025年6月18日水曜日

花だより ICT教育、今は当たり前 アザミ スイカズラ

 


 教育へのICTの導入が急速に普及しました。コロナ禍の休校を機に教師がオンライン授業をする動きが広がりました。
 ICT教育は、地理的・経済的な学習環境の格差を乗り越えます。不登校や長期入院の子どもたちの学習も可能で、教育の平等をもたらします。それには、パソコンなどの学習用端末や通信機器を等しく行き渡らせることが前提となるので、ネット環境のインフラ整備も進みました。
 日本のICT教育の遅れていたのは事実です。それは教室で行われる学校教育が充実していたからです。日本の教師は優秀だから、新たなツールの必要に迫られなかったことが要因でしょう。ところがコロナ禍で一気に環境が変わりました。
 オンライン教育では、子どもの意見を踏まえ、「どこで飽きられたか」を分析し、学習動画を絶えず改善する姿勢が大切です。研究では、講師が背を向けたり、画面から姿を消したりすると視聴をやめてしまう子どもが増えるそうです。
 家での学習時間が増えれば、家庭でもするべきことがあります。親自身が学ぶ姿勢を子どもに見せること。親も変わる必要があります。ユーチューブを見ていれば良いということではありません。
 ただし、デジタル教科書だけでは学力が向上しないことも分かってきました。オンライン会議だけでなく、対面での会議も復活しています。小さな揺り戻しはあっても、ICT教育は当たり前になるでしょう。ICTに教師の優秀さが加わることで日本の教育が充実することを期待します。

2025年6月17日火曜日

花だより 作家 北杜夫を偲んで 牡丹

 


「子どもよ書物を読みなさい!」  西条八十の詩
 雨がふるとき 風邪引いて すきな遊びができぬとき 子供よ 書物を読みなさい
 書物は あなたをつれていく 海山こえて いく千里 知らない国や 遠い国
 見たこともない人たちや また めずらしい動物が あなたと遊び 話をする
 書物を読めば 友だちは いつも出てくる 眼の前に
 どんなに大事にしまっても 万年筆やカメラなど なくしてしまうことがある
 書物はいっぺん読んだならば あなたの心の奥ふかく じっとそのまま残っている
 書物がくれる財産は 一生消えない なくならない

  古臭い詩と思うでしょう、意味が分からない部分もあるでしょう、でも、読書好きで語彙が豊富になると、意味がよ~く分かるようになります。
 『どくとるマンボウ』シリーズを読んで、読書好きになるきっかけだったという人が多いのではないでしょうか? 私もその一人です。 
  作家北杜夫氏を偲んでの話です。
 北杜夫氏は、小学生の頃、こんな俳句を作りました。~コオロギがコロコロと鳴く秋の夜~ 大歌人だった父は面白半分にそれを見たが何も言わなかった。とご本人は回想しています。北杜夫さんは、本名斉藤宗吉といいます。斎藤茂吉の息子が下手な小説など書くのは恥ずかしいという思いでペンネームを使い出しました。松本から仙台と寒い地で学んだから北。トーマス・マンの小説「トニオ・クレーゲル」に心酔して杜二夫(トニオ)、それが杜夫になりました。
 誰にも好きな作家がいると思います。作家北杜夫氏の『どくとるマンボウ』シリーズは、日本の文学はユーモアに乏しい、とかくシリアスに傾き、笑うようなものは格落ちとみる風潮に、マンボウシリーズは、気持ちよく風穴を開けたと評されています。

       第76回全国国公立幼稚園・こども園長会研究大会大分大会             
        6月13・14日 日本一の温泉地 別府に行ってきました。


 

2025年6月16日月曜日

花だより 余所行きの参観日 ユキノシタ 花菖蒲

 



 農村地帯の小さな学校の参観日のことです。ぎりぎりまで農作業をして、トラクターに乗って学校にやって来る保護者がいました。「先生、ごめんね。こんな恰好で、天気がよかったからさ、やってしまいたくてね。・・・」と教室に入ってくるなり謝るのです。
 もう廃校になってしまいましたが、この学校の参観日は、どんなに忙しい時期でも必ず夫婦で来て、出席率はいつも100%でした。
 参観日だから、余所行きのいい服を着なければならないということはありません。しかし、“余所行き”とは、「特に改まった言葉、態度」という意味もあります。服装だけの問題ではありません。
“余所行き”という言葉が今や死語になりつつありますが、参観日は、先生も子どもたちもいつもとはちょっと違います。授業を見ずに廊下でおしゃべりをしたり、中にはガムを噛んだままの保護者がいたり、授業中に我が子に声をかける親もいます。出席する保護者も少しだけ改まって教室の子どもを見るべきでしょう。 
 「出席率は60%でも、来るだけまだいいですよ!」と担任は言っていました。

2025年6月15日日曜日

花だより 叱るだけではダメ!自己肯定感を育てる ノイバラ

 

                      
「自分は大切にされている」と思えない子が、どうして人を大切にできるか?
                       子育てカウンセラー・心療内科医 明橋 大二
 《ルールやマナーを守れる子にするには》
 社会のルールやマナーをきちんと守れる子どもを育てるためには、子どものうちから、悪いことはきちんと叱って、できたら、ちゃんとほめること。当たり前のことを根気よく繰り返し、諭すことが大事です。
 ただ子どもを叱るだけでなく、子どもに「大切にされている」という気持ちを育てることが一番大切なことです。欲をいえば、「大切にされている」と子どもが感じることと、ルールやマナーをきちんと守れることとどう関係するのかを伝えるべきです。ルールを守れない大人がいるのも、きちんと叱られていないからではなく、むしろ「自分が大切だ」と感じられるように、育ててもらっていないからではないかと思います。(牧野要約)
 「自己肯定感の育成」 今年の園の研究テーマです。
  〇「できる」「がんばろう」など、前向きになる。
  〇失敗を恐れない。
  〇友だちとの良好な関係を築く。
 乳幼児には難しいテーマではないかと批判がありましたが、研修部は、「今の子どもたちにはこれが大事だ!」と押し切りました。
 自己肯定感は、人生における成功や幸福感に大きく影響する重要な要素です。自己肯定感を高めることで、より充実した人生を送ることができる。それがウェルビーイングにつながるのです。
ルピナス(訓子府の道端)

                 

2025年6月12日木曜日

花だより 後始末でモノを大切に イワカガミ

 

 「ゴミは持ち帰る」というのは、身の回りをきれいにしておいた方が気持ちがいいという、気持ちの問題が根本にあります。テレビ東京の「家ついて行っていいですか?」 だいだいゴミ屋敷です。よく平気でテレビカメラを入れると思います。
 「わたしは身の回りが汚れていても一向に気にならない。」とか「むしろ汚い方が落ち着く」という、困った理屈を言い出すのです。どうしてこんな理屈をこねるようになるのか?
 ふだんからお母さんが「ゴミで散らかっている部屋にいるのはイヤだよね。」と子どもに言っていれば、また、いつもお母さんが部屋をきれいにしていれば、子どもも気持ちのいい部屋は、きれいに片づいた清潔な部屋と思うようになります。これがごく自然な感情で、理屈をこねる必要などありません。
 マナーを教えるということは、ごくふつうの感情を育むことです。私たちは、「弱い者いじめをしてはいけません」「悪口をいうものではありません」「困っているとき人助けするのはおたがいさま」など、じつにいろいろなことをマナーとして教えられてきました。どれも理屈としてではなく体の中にしみ込んでいます。こういうマナーは、何度となくいわれているうちに少しずつ身に付いていくものです。また、しつけと言って大声で怒鳴ったり、叩いたりするお母さんもいますが、逆効果です。マナーを身に付けさせようと思ったら、根気強く諭すことです。 「母の品格」より

運動会「綱引き」

2025年6月11日水曜日

花だより 学力低下に危機感がない アヤメ

 


 「いい学校に行き、いい会社に入れば、幸せになれる」という時代は終わり、これからは、学歴よりも自ら学び、自ら考える「生きる力」を身に付ける。学校は、心の成長に大切な友だちとの遊びやさまざまな体験をする場です。学校の教育目標は、【知・徳・体】からなっていてバランスのとれた子どもの育成を目指しています。
 ところが最近は、「学歴よりも・・・」という風潮があまりにも強まり、徳・体を重視するあまり、「知」がおろそかになっているように思います。特に北海道は、学力が依然として低迷しているのにもかかわらず保護者にも教員にも危機感が全くありません。
 学校は、まず勉強するところであることを忘れてはなりません。人口が減少し、どこも人手不足だから、就職は簡単にできる思ったら大間違いです。人手不足ではなく人材不足なのです。日本人より優秀な外国人がどんどん日本に入ってきています。さらにもっと脅威なのはAIです。仕事は優秀なロボットがするようになります。国土面積の狭い、資源のない日本が、これまで発展してきたのは、教育レベルの高さにあったはずです。レベルは維持するだけでは後退を意味します。時代に合わせて上がっていかなければならないのです。

フランス菊

2025年6月10日火曜日

花だより 幻の訓子府メロン スイカズラ ルピナス

 


 
 幻の訓子府メロン 
 「かつては、100mもあるメロンハウスが何棟も並んでいたもんだ。今は、メロンを作っている農家はわずか、昔からのなじみの客に通販しているだけで、市場に出回るメロンは、わずかしかない。若い人は、手間のかかるメロンつくりなどしない。玉ねぎと小麦で、メロン以上の収益があるからね。」メロン農家を見学に行ったとき、70歳過ぎの農家さんが言っていました。さらに…
 「昔はこの辺は水田だったんだよ。米作りでは食っていけない。米から玉ねぎに替えて、畑を広げていってさ、やっと経営が安定して、息子も後を継いでくれるようになった。でも、天気次第だからね。毎年毎年いいわけではない。土日だって関係ない。エアコン付、GPS付、自動運転するトラクターはいくらすると思う。トラクターだけじゃない。機械化されて便利だけどね。借金も結構あるんだ。コメが足りないからといって、同じ農家でもコメつくりはできない。「野球選手にサッカー選手になれ!」というようなもんだ。」と農家さんは言っていました。

2025年6月9日月曜日

花だより 「〇〇してますか?」長嶋茂雄 ヤマボウシ ヒマワリ

 


 昭和100年、戦後80年、戦後奇跡的な復興と高度成長を成し遂げた日本人の心の支えとなり、燦然と輝いていたスターがいました。歌手の美空ひばり、横綱大鵬、銀幕のスター裕次郎、プロレスラー力道山、その中で一際輝いていたのがミスター長嶋でした。 
 物心ついた時から巨人・長嶋ファンで、我が家の新聞は読売です。 
 35年間長嶋を使ったCM「〇〇してますか?」の企業が、6月6日の読売新聞の2面を費やして追悼広告を出しました。
  ミスターの笑顔は、永久に不滅です。
   現役時代から続く伝説、数々の名言。
    あなたの優しい笑顔を私たちはいつまでも忘れません。
     長嶋茂雄さん、ありがとうございます。
  長嶋茂雄様
   あなたの華麗なプレーに みんなが魅了されました。
   あなたのファンを大切にする姿勢に みんなが親しみを感じました。
   あなたの明るさに みんなが元気をもらいました。
   あなたのユーモアに みんなが笑顔になりました。
   あなたの病に立ち向かう姿に みんなが勇気づけられました。 
   ミスター、あなたは私たちの太陽です。
   これまでも そして、これからも
 ミスターを偲んで、私なりの思いを綴ろうと思いましたが、私ごときがミスターを語るのは烏滸がましい。この広告は短い文ですが、ミスター長嶋茂雄を端的に表現しています。
 今の時代は「推し活」に代表される多様性の時代です。日テレの追悼番組の視聴率は10%以下だったそうです。今後、長嶋茂雄のようなスターは出てこないということです。

2025年6月8日日曜日

花だより 人は人によって人となる ガーベラ

 

 
  ・・・子どもはSOSがうまく言えない・・・ 
 いじめや不登校につながる悩みなど、子どもが心の問題を抱えたとき、それは、身体的なサインとなって現れます。腹痛・吐き気・下痢・食欲不振・めまい・頭痛・発熱といった症状や過食・拒食・不眠・ヒステリーといった行動などさまざまなサインがあります。サインに気づいたら、病気だと心配するだけでなく、心の問題が背景にないか考えることです。「気のせいだ」「わがまま」「ズル休み」というような言葉で片づけず、様子をよく見て、話をよく聞き、理解しようとする姿勢が大事です。また、病欠が2・3日続いたら、担任は心の問題ではないかと疑い、家庭訪問をするくらいの気配りは必要です。
      ***子どもの身体や行動に現れるサインを見逃さない***  
  “あらためて 人は 人によって 人となる” 
 成長過程にある子どもたちは、「その時、その場で出逢った人の姿」によって様々な影響を受けるものです。「学校という場」は、教師・事務職員はじめ業務主事・給食調理員・事務補さんなど多くの出逢いの場です。「あの時の、あの人のひと言」が、その後の自分の生き方に影響を与えているという実感は数多くあります。
 保育士になった人のほとんどは、保育所、幼稚園の時の先生への憧れです。「泣いていたら、〇〇先生が傍にきて、『どうしたの?』と優しく抱っこしてくれた。私も○○先生みたいな保育士になりたい。」 教育実習に来ていた学生が話していました。学校の先生もそうでしょう。教員採用試験を受ける人がまた減ったそうです。憧れる先生が少なくなったのでしょうか。「休んだら先生が心配して家まで来てくれた。そんな先生に私もなりたい。」

2025年6月7日土曜日

花だより 上手なしかり方 スイレン ドイツアヤメ

 


  「叱られる側」の子どもの立場も考える
 しつけは大切ですが、“しつけなくては”という気持ちから、つい叩いてしまい、その行為に歯止めがきかなくなってしまう場合もあります。子育てのイライラやストレスが、子どもへの愛情を忘れさせ、叱るという行動にすりかわっていることはありませんか。
 上手なしかり方のヒントは、「叱られる側」の子どもの立場にもなって考えること。「そう言われたら子どもはどう感じるだろうか」「子どもはどう受け止めるだろうか」まずここから考えてみることです。子どもの心や身体を傷つけるような叱り方は、教育的な効果がないばかりでなく、児童虐待につながる可能性もあります。
  また、「自分の子だけ良ければいい」という考え方(自子主義・モンスターペアレント)が増えています。学校の窓ガラスを割った子の親が、学校に対して「石が当たったくらいで割れるガラスを使っているのが悪い。近くにそんな石が転がっているのが悪い。」と言ってきた。STV「どさんこワイド」でやっていました。ごく一部の親だと思いたかったのですが、放送後これに似た事例が数多くTV局に寄せられたそうです。
 「学校がいちいちこんなクレームに付き合っていられない。『スクールロイヤーに相談します。』と言うようにしている。」とある校長は言っていました。