2025年7月31日木曜日

花だより 子どもを「育てる」教師のチカラ ねむの木 サクランボ

 

 子どもを「育てる」教師の力 
 あまたある職業の中から「教師になりたい」と思い、その夢を実現したいと思っている学生諸君へ
 教師になるからには、子どもを「育てる」ことのできる本物の教師をめざすべきです。本物の教師とは、教える技を持った教師です。子どもを観る眼と心を持った教師です。そして、多くの教師と出会い、つながりをつくることです。
 カリスマ教師 学校は勉強の場です。教師は教える人という制度的権威の正当性を有しています。それがカリスマ性です。その教師がカリスマ性を失えば、学校と教師は尊敬と憧れの対象ではなくなります。教師がカリスマ性を手放せば集団は混乱します。その結果、暴れ回る子ども、引きこもる子ども、更に、いちゃもん保護者という怪物が出現します。学校(教師)が活気を失えば、日本は衰退します。今、求められているのは、教師に自信を持たせ、その得意技を見せる場をつくることです。教えるプロとしての指導力向上=カリスマ性の発揮です。それではどうすればカリスマ性が身に付くのでしょうか?
 持って生まれた素質ばかりでなく、研修(研究と修養)で磨かれるものです。教職は決してブラックではありません。破廉恥な教師ばかりではありません。日本の将来を担う人材を育てる、やりがいのある職業なのです。給料も上がります。今も決して安いわけでもありません。

2025年7月30日水曜日

花だより こども園の「あいさつ」 松葉牡丹 紫陽花

 

 

 「おはようございます。おねがいします」、「いってらっしゃい」
 「ありがとうございました」、「おつかれさまでした。さようなら、また明日ね!」
 これは、こども園の登降園時のあいさつです。
 最近は、お父さんの送迎も増えました。両親が忙しいときは、おじいちゃん、おばあちゃんもやってきます。登降園時は、こども園には大事な時間帯です。
 本当は、お母さんと一緒にいたい、親も子どもと一緒にいたいのです。園では楽しそうに遊んでいますが、我慢しているところもあります。そんな思いが伝わってきます。
 先生はそんな気持ちをよく分かっていて、「安心してお仕事に行ってください」という思いを込めて、「いってらっしゃい」、「おつかれさま」と言っています。
「あいさつで人を大切に」を大事にしてきましたが、こんな心のこもったあいさつが保護者と先生方の間で自然に交わされると、清々しい気持ちになります。
 これが「こども園」です。
         第72回 全国国公立幼稚園・こども園教育研究協議会東京大会

7月25・26日 会場 国立オリンピック記念青少年総合センター


 

2025年7月24日木曜日

花だより お礼状は万年筆で アサガオ ヤマユリ

 


 ~お礼状~
“手まめ”“筆まめ”“顔まめ”という豊かな日本語があります。
「まめ」(忠実)とは、“まごころがある。”“労苦をいとわない。”という意味ですが、「まめ」な人ほど人から信頼されるものです。
 運動会が終わって、学校に一通の手書きの礼状が届きました。

  運動会の際は、色々、ご配慮を頂きありがとうございました。
 特に車から降りてすぐの席でしたので、助かりました。
 お陰様で車イスの母も周囲に気がねせず、応援することが出来、
 小学校最後の運動会の良い思い出となりました。
  今後ともよろしくお願い致します。
                     まずは、御礼迄

 
 今は、手書きの礼状をもらうことはほとんどありません。学校間の礼状もメールです。何かお世話になったときは、すぐお礼の電話を入れるくらいで、「礼状を出さなければならない」と分かっていてなかなか書けないものです。“筆まめ”でありたい。
 そう思い、中字の万年筆を買いました。インクは青です。なめらかな書き味が最高です。ボールペンとは全く違います。時間がかかります。生成AIの助けありません。下手な文章でも、心は少し伝わると思っています。
 *7月29日まで、全国全道大会参加のためお休みします。

2025年7月23日水曜日

花だより 修学旅行は、学生時代の一番の思い出 ハス エゾノゼンティカ

 


 かつて一般家庭の所得が低かった頃は、なかなか遠方へ家族旅行に行く機会も持てなかったため、見聞を広めてもらうことが修学旅行の大きな目的とされていました。しかし、現在では海外も含め遠方へ旅行に行く家庭が多くなってきたことや、コロナ禍を契機に修学旅行の存在意義を問う声もあり、修学旅行を廃止する学校もあります。しかし、友人たちと一緒に昼夜を過ごすことの意義、集団行動の経験などを通し、「多感な世代の人間形成に大切な役割を担う」などの理由から、学校関係者・生徒・保護者のいずれも今のところ修学旅行に肯定的な見方をしています。また、修学旅行という呼称をやめて「宿泊研修」などに言い換えた学校や観光地めぐりではなく、ある程度のコースを用意し、その中から生徒一人一人の希望に応じたコースを選ばせる学校が増えています。
 「なぜ、校長先生が一緒についてくるの?」
 中学、高校では、生徒の修学旅行先の不祥事から修学旅行を中止した学校もあります。ある中学校の校長先生が、「小学校の修学旅行は楽でいいよな!中学校の修学旅行は、帰ってくるまで神経使って大変なんだ!」とよく言います。
 なぜ、校長が修学旅行に一緒に行くか? それは、不祥事が起きたときに謝る(責任をとる)ためです。ですから修学旅行中、校長の出番がないといい修学旅行なのです。
 

2025年7月22日火曜日

花だより ずいぶん厳しく叱られたけど コバイケソウ ヤマユリ

 

 

ずいぶん厳しく叱られたけど今ではそれに感謝しています
 「○○先生に会いたい!」 夏休みに帰省した学生が園にやってきた。
「先生、ぼくのこと覚えている? なんか悪いことしてさ、雪の中に放り投げられたこと、忘れてないよ!」
 先生も負けていない。
「あんたさ、本当に悪だったからね! 少しはましになったのかい?」と言い返す。
「今まで、たくさんの先生にお世話になったけど、〇〇先生が一番好きだよ!」
 いけないことを悪いことと思わない子どもが増えています。「自分さえ良ければいい」「ルールを守らない」という人は、なかなか人から信頼されないものです。間違った行いは本気で叱り、その場で正すことが本当の愛情です。「自分の子だけ良ければいい」という考え方(自子主義)は止め、叱るときには何がいけないのか、理由をきちんと伝えましょう。
 また、気分や感情に流されず一貫性をもって叱ることも大切です。そして、親自身もルールに反することはしないように気を付けましょう。子どもに信頼され、尊敬される親であり続けるためにも大切なことです。
 家庭の教育力をどう高めるか?教育再生会議で問題になりました。、「国が家庭教育に介入するな!」という意見もあるようです。しかし、何もしないと何も変わらないと思うのです。
  

2025年7月21日月曜日

花だより 知床世界自然遺産登録20年 スカシユリ テッポウユリ

 



 心を寄せ合い あたたかい社会を 「自然のなかで」 (しれとこ) 
 風の音、木々のざわめき、小鳥のさえずり、生き生けるもののあふれんばかりの生命力である。勢いよく生い茂った深緑に包まれていると、身体まで緑に染まって、新たな力が体内に満ちてくるようだ。
 いつか何かに追い立てられ、急かされてあわただしく時を過ごしているうちに、人はともするとゆとりを失い、気持ちをいらつかす。自分のことは棚に上げ、他の人に当たり散らすこともある。あるいは自分の殻に閉じこもって悶々と過ごすこともあるかもしれない。
 ときには自然の声に耳を傾け、身をゆだねてみたい。時間が静かに流れ始め、自分を振り返る余裕や物事に感動を持って受け止めるみずみずしい心がよみがえってくるはずである。それまでのとらわれにふと気づき、対処する道が見えてくることもある。人間は自然の中の一部なのである。 
 知床が世界自然遺産に登録されてから20年経ちました。すっかり観光地化されて、多くの観光客が来るようになりましたが、悲しい事故もありました。ヒグマの被害も相次いでいます。知床は、手つかずの自然が織りなす景観と、そこで育まれる多様な動植物との出会いが魅力の場所です。訪れる人々は、その自然の豊かと、人と自然の共存の在り方を改めて考える機会にしてほしいものです。
  斜里ねぷた巡行(7月18・19日) その始まりは、津軽藩氏殉難慰霊でした。慰霊碑を守るお礼として、弘前ねぷたが斜里町に伝授されたものです。元々は、禊(みそぎ)や精霊流し、盆灯篭です。「単なるお祭り、イベントではない。」とねぷた絵師:小山内翁は、よく言っていました。


2025年7月20日日曜日

花だより 「ゆかた姿」に一言  アサガオ ヒマワリ

       

 「ゆかた姿」に一言
 北見の「ぼんちまつり」が始まった。女の子が、髪を結い、ちょっと薄化粧をした浴衣姿は、夏祭りや盆踊り、花火大会にはよく似合う。テレビでよく訪日観光客が浴衣を着ているシーンをよく見る。しかし、着せることのできる日本人は少なくなった。
 花火大会会場に向かう浴衣姿の若い男女を見かけた。残念ながら着方がだらしない。今は、帯もワンタッチ式で着やすいのだが、だれに着せてもらったのだろうか? 親に着せてもらったとしたら寂しい限りだ。特に男子は最低!!寝間着よりまだ悪い!
 小さい頃から浴衣を着るときは、「みっともない着方をしないの!男の帯は腰で締めるの。」と言いながら着せられたことを覚えている。そんな母は、私が成人したとき着物と浴衣と帯を用意してくれた。必要性は全く感じなかったのだが、それでも小さい頃からの習慣なのか今でもお盆やお祭りになると着ることがある。帯も自分で締めることができる。
 浴衣の裾にはフリル、茶髪、金髪、ピアス、ネックレス、腕にはタツー、ハンディ扇風機、何でもありだ。扇子を帯にさすというセンスはない。浴衣を着るなら粋に着て欲しい。「そんなこと言うのは、パパが歳をとった証拠だよ。」と娘は言う。 


2025年7月19日土曜日

花だより 子どもには「遊ぶ権利」がある カライトソウ オオマチヨイグサ

 


 子どもの遊ぶ権利は、1989年に国連で採択された「子どもの権利条約」の31条で、休息や余暇の権利などとともに記されていて、日本は94年に批准しています。「子どもの権利の主体であることが重要で、遊びは成長発達に必要なもの」として保障されています。
  毎年6月11日を「国際遊びの日」とすることが、昨年国連で採択されました。戦争、紛争など、世界的に子どもの遊びが制限されていること、日本では、通塾や習い事で子どもが多忙となっていることや、子どもが公園で遊ぶ声への苦情が増えていることなどが背景にあります。 「子どもの成長に遊びが有益であることを大人が正しく理解し、暮らしの中の遊びを温かく見守ってほしい。」という願いが込められています。
 神戸女子大の梶木典子教授は、「子どもは遊びを通じて、自分と向き合い、他者との関わり方を知る。遊びは生きることそのものであり、大人になるための準備として不可欠であることを見つめ直すべきだ。」と言っています。  
  2025年7月15日(火) 読売新聞 ~くらし・家庭~ 「関心アリ!」より 牧野要約
 



2025年7月18日金曜日

花だより お母さんのあたたかい手 奈良少年刑務所詩集 ナデシコ ヤグルマソウ

 

 
  「あたたかい手」
 ねえ おかあさん
 あなたの手は
 ときに 強く抱きしめてくれた
 ときに やさしく 涙をふいてくれた
 ときに 怒られ 叩かれ 冷たい手だ
 と感じたけれど
 どんなときでも
 あなたの手は あたたかい手
 そんな手を持つ あなたが大好きです
   
  ~奈良少年刑務所詩集より~
「僕のお母さんは、今年七回忌です。お母さんは体が弱わかった。けれどもお父さんはいつもお母さんを殴っていました。僕、小さかったから、助けてあげられなかった。お母さんが亡くなる前に、『つらくなったら、空を見てね。私はそこにいるから』と言ってくれました。それを書きました。」
涙がこぼれた。クラスの子たちが、われ先にと、彼にやさしい言葉をかけた。
劣悪な育ちの背景なくして罪を犯した子は、一人も見たことがない。加害者になる前に、被害者であったような子どもたちだった。虐待を受け、心を閉ざしていた。『口を開ければ殴られる』といった惨烈な環境にあったせいで、言葉が出にくい。
そんな子に「安心・安全な場、泣き言を言ってもバカにされたり、傷つけられたりしない場」と感じてもらうことに心を砕くと、心の扉は開いてくれた。彼らの口から、驚くほど優しい言葉があふれ出てきた。   解説 寮 美千子  
  「再春館製薬 「私らしく」2025 summer Vol 17 巻頭言より」 (牧野要約)
  うちの奥さんが、「これって、使えない?」と渡してくれました。  


2025年7月17日木曜日

花だより 教員確保「給与と働き方」両輪 給特法改正 調整額10% ヒルガオ

 

 

教員確保「給与と働き方」両輪 給特法改正 調整額10% 
         7月9日(水) 読売新聞 ~解 説~ 牧野要約

 教員には「残業代」の代わりに、基本給の4%にあたる「教職調整額」が支払われている。自発的な授業準備や教材研究は職務か否かの線引きが難しいほか、管理職の残業命令を待たずに柔軟に子どもに対応しなければならない場面があるからだ。
 「4%」は給特法が制定された1971年ころの平均残業時間が、月8時間程度だったことに基づくもので、約50年間変わっていない。
 改正法の施行で、教職調整額は来年から1%ずつ引き上げられ、2031年には10%になる。試算によると、勤続20年の教員の平均年収は660万円で、10%引き上げられると710万円になる。
 この引き上げの背景には、深刻な教員のなり手不足がある。公立学校の教員採用試験の倍率はピークの2000年度、小学校12倍、中学校17倍を超えていた。しかし、24年度は小学校2.2倍、中学校4.0倍まで落ち込み、いずれも過去最低だった。
 現在、月の残業時間の上限を45時間としているが、45時間以上だった教員(22年度)は、小学校で64.5%、中学校で77.0%いた。10%に引き上げることで、給与を勤務の実態に近づけられる。ただ、給与UPだけで教員志望者が増えるかは見通せない。カギを握るのは、「ブラック職場」とも言われる勤務環境の改善が進むかどうかにかかっている。
      
 調整額が上がるのは結構なことです。しかし、一生懸命な先生も、そうでない先生も一律10%上乗せされる。「高い給料もらっているのになによ!」と、ますます保護者からのクレームが増えるのではないかと心配です。「学校の先生は、大変だ」とみんなに思ってもらえるように自らの努力が必要です。
 働き方改革で、運動会などの行事は簡素化され、家庭訪問もなくなり、通知表の所見もなくすという。5時を過ぎると学校と電話もつながらない。おまけに教員の集団盗撮事件?これで給料UP?

2025年7月16日水曜日

花だより 霞が関だより(2)武藤久慶 氏「儀式的行事のような会議や研修に思うこと」 ヒルガオ イワタバコ

 

霞が関だより(2)
   武藤久慶氏 「儀式的行事のような会議や研修に思うこと」

 さまざまな組織・団体の会議から講演を頼まれることが多いのですが、割と共通する課題を感じます。
 第一に、「意味の含有率」が低い、「手続き的なこと」で会議時間が浪費されることが多い。お決まりの挨拶、開催地のエライ人からの歓迎の言葉、一人一人の来賓や祝辞の紹介、全員の時間を拘束する必要もなさそうな議案の承認、抽象的な宣言の採択を見たことがあります。
 第二に、そもそも大会のテーマや協議題が総花的・抽象的、あまりにも范洋としていて、議論が深まりません。研究協議も原稿読み上げというパターンが多いように思います。パワポもメモ欄をフル活用されています。「読み上げ」で時間を使うので実際の協議はほとんど時間切れ、喧々諤々とはならないことが多いです。
 第三に、講演が入っている場合、司会、略歴紹介、講演の謝辞、閉会挨拶を述べる人が別々で、いちいち礼をして壇上に登ります、ここでもかなりの時間が浪費されます。紙を見ればわかる略歴読み上げ、事前に用意された謝辞、この時間があれば質疑応答を数問増やせるのにと思います。私が講演を頼まれるときは、できる限り減らしてくださいと頼みます。
 第四に、大きな大会とか総会になると、教育実践や教育政策と無関係な著名人がスピーカーとして招かれるのもよく見られる光景です。かなりの講演料がかかっているようです。「明日の改善に直結する」そういう話ができる人は、わが国の教育界には沢山いるはずです。
 以上敢えて「デフォルメ」してよくあるパターンを紹介しました。全体として「過去のルーティン」に流されているものや「儀式的行事」のように見えるものが多い。明日からの学校経営や実践の改善には「繋がらなさそうな」時間の「割合」が多いように思うのです。
 その一方で虚飾を排し、意味の含有量を上げ、研修効果を最大限追及している例も沢山出てきていて、勇気づけられます。
 結びに、公教育の第一線で活躍する「プロフェッショナルの流儀」が感じられる熱い提言や討議の連続が見たい。及ばずながら、そこに全力で貢献したい。自戒を込めて心からそう思います。

 私ごときがそう思って「変えましょう」と言っても、儀式的な会議は、そう簡単に変わるものではないが、「文科の課長さんが、こう言っているんだから…」となれば変わるかもしれない。

                                                      訓子府の小麦畑


2025年7月15日火曜日

花だより 千住家芸術家3兄妹 シモツケソウ トキソウ

 

                                   

      子どもの容姿は親に似ますが、話し方や考え方、食生活に至るまで似るものです。
 「子どもは 育ってほしいようには育たない 育てたとおりに育つ」といいます。
  千住家芸術家3兄妹 
「千住家の教育白書」(千住文子氏による本)
~子どもは親のモノではない。将来どんなことをやっても自由なんだ。夫の励ましを胸に、母は子どもたちと本気で向き合った。それぞれの豊かな感性に時に戸惑いながらも、同じ目線で感動を分かち合い、悩み、悲しみ、共に喜ぶ。やがて長男博は滝の絵で有名な日本画家に、次男:明は作曲家(大河ドラマや映画音楽など作品多数)、そして娘真理子は、世界的に有名なバイオリストに自らの道を見出していった。~ 
 父親の鎮雄は慶応義塾大学名誉教授(工学博士)、母:文子はエッセイスト。
 こんな家族や兄妹は稀です。真似しようにもできません。しかし、子どもは親のモノではなく、どんなことをやっても自由、本気で向き合い、同じ目線で感動を分かち合うことが大事です。「子は親の鏡」です。そこだけは真似したいものです。
 この話すると、娘が言いました。「パパもママも偉くないから、私は無理!」


2025年7月14日月曜日

花だより 教職は本当に「ブラック」なのか? グラジオラス アジサイ


 
 教員を目指す学生にとって教職が必ずしも魅力のある職業ではなくなってきています。「ブラック」という言葉は、強烈なインパクトをもっていて、学生たちはこの言葉に不安を抱いています。大変なことは、できれば避けたいと願っている学生の偽らざる心情です。
 しかし、学生たちにとっては、将来の職業選択を行うにあたり、働く時間の長さや児童生徒の問題行動の困難さ、保護者対応など、教職を選ぶということは、とてもリスキーなこととして受け止めているのです。いくら「教職」という仕事の魅力を語っても、彼らの悩みを払しょくすることができないでいます。
 待遇面でも心配です。給料ばかりではありません。それよりもきちんと休みが取れるのだろうか、人並みの生活ができるのだろうか、といった点に重きを置いています。これを納得のいくものにしてあげないと、教育現場が魅力の乏しい衰退産業となってしまいます。
 各学校の働き方改革は本当に進んでいるか?
コロナ下でオンラインでの授業や一人一台端末など効率化を進めてきたはずの学校ですが、アフターコロナとなり、ようやく正常に戻ったと思ったら、却ってやることが増えてしまってはないか。学校が改革風土にあるのか、そうでないのか、現場の先生方が生き生きと働く姿こそが、実は、これからの教員志望者を増やせるかどうかのカギを握っているのです。
   「日本教育」7月号 〝教員志望者を増やす〟 明海大学 山本聖志教授  (牧野要約)

2025年7月13日日曜日

花だより 指導案を書く理由 サクランボ キボウシ

 教育実習生の指導案を見て、改めて先生方に話しました。
 指導案を書く理由~授業を計画的に進め、児童生徒の学びを効果的に支援するためです。指導案は、授業の目的、内容、方法、評価を具体的に示し、授業者が授業をイメージし、自信をもって望む道しるべとなります。また、授業研究や振り返りの資料としても活用され、授業改善に役立ちます。(これは「生成AIの回答」です)
 指導案を書くメリット
1 授業の目的を明確にする
2 授業内容を具体的にする
3 授業の流れをイメージする
4 授業への自信を高める
5 授業の記録・振り返り
6 授業研究に活用する
7 児童生徒の実態を把握する
8 教材や資料を準備する
9 授業の評価を計画する
 若いころ、「指導案を100本書いたら、一人前の先生になれる。」と言われました。一年に10本書いても10年かかります。大きな研究大会でもやらない限り、指導案を多く書くことはありません。そんなことをしたら、働き方改革に逆行すると言われそうです。
 研究会や公開研の指導案は人に見せるためのものです。パッと見て上記の1~3が分からなければなりません。指導案の見れば、その学級の実態、先生の力量が分かります。
 実習生には、「100本とまでは言わないが、せめて一年に数本は書いて見てもらうようにしなさい。」とアドバイスしました。

 

2025年7月12日土曜日

花だより 「イクメン」から「共育」(トモイク)へ キボウシ

  「イクメン」から「共育」(トモイク)へ
 厚生労働省は、男性の育児休業取得率を高めるために進めてきた「イクメンプロジェクト」を「共育(トモイク)プロジェクト」に刷新すると発表しました。
 育休取得のさらなる促進に加え、夫婦間での家事・育児負担の見直しに向けた機運を高めるのがねらいです。
 男性の育休取得率は、2010年は10%台でしたが、2023年には30%まで上昇しました。しかし、女性の取得率84%との差はまだ大きいままです。これまでは男性が「育児を手伝う」というイメージでしたが、この考えを払拭して、これからは夫婦で共に育て、男性も家事をする「脱ワンオペ育児」を実現していくとしています。(*ワンオペ=複数で担当する業務を一人ですること)
 こども園も送迎する父親が増えました。参観日や行事に夫婦で参加するようになりました。
 「脱ワンオペ」は、子育て世代の若い夫婦だけの問題ではありません。老夫婦にも適応されます。「一人になったら、どうするの?」と言われ家事をやらされています。

 

2025年7月11日金曜日

花だより 目標の立て方 ハマナス

 


 今年の目標は、〝算数をがんばる〟これだけでは目標を達成することはできません。   
 1年後ではなく、「とりあえず明日の目標」を立てる。
 心理学では、1年という期間での目標よりも「大目標」「中目標」「小目標」と段階的に目標を立てた方が計画の達成度が上がる。大谷選手の高校時代の目標がそうです。
◆例えば、陸上部の学生が、一番大きな目標“大目標”を「地区予選を突破して全道大会、そして、全国大会に出るぞ!」と掲げると、全道大会に出るためにはどんな成績が必要になるかを設定するのが“中目標”「今度の市内の大会で3位以内を目指す」となります。地方で3位を目指すとなると、そのために必要な練習や弱点を克服したり長所を伸ばすトレーニングを具体的に考えなければなりません。「毎日ランニングを5キロ走る」「瞬発力をつけるのにインターバル走を50本する。」このように日々やり遂げないといけない具体的なものが“小目標”です。この3ステップで目標を立てることが大切です。ただ漠然と「全道大会に出たい!」では、なかなか成果は出ないのです。
 ≪頑張ればなんとか達成できる内容(目標)にする≫
 教育学・心理学では、“セルフエスティーム”と言います。「自分はできる、やれる」という感覚が、子どもたちの力を100%以上引き出してくれます。
 “算数をがんばる!”という目標を立てた子がいます。算数ができるように具体的にどんなことをがんばるか?それが大事です。小目標がないと成果を評価することができません。評価しないと次の小目標を立てることができません。結局、大目標を達成することができないで一年が過ぎてしまいます。毎年この繰り返しをしてはいませんか?

2025年7月10日木曜日

花だより 動植物を育てる体験活動の大切さ ノゲシ ハマヒルガオ

 


 1年生が農家のおじさんに 「おじさんの手汚いよ。ちゃんと石けんつけて洗っているの?」と思ったままに聞くと、おじさんは、「あのね。いくら洗ってもとれないんだよ。何年も何年も畑仕事しているからね。土が手にしみこんでいるんだよ。」ごっつい手を見せながら、やさしくその子に話しました。
 《体験学習》
 学校での動物や植物を育て、継続的に世話をすることで、生きていることの尊さや素晴らしさ、枯れたり死んだりすることの悲しさや恐ろしさ、農家の方の苦労などを自らの体験を通して学ぶことをねらいとしています。また、花壇で花を育てる体験活動は、今問題になっている“心の教育”にもつながるものです。
 最近、子どもに関する様々な事件や犯罪が多発しています。これらの根底には、子どもたちの人間関係の希薄さや生命を尊重する心、思いやりの心、規範意識の低さなどがあると言われています。          
 最近の新聞やテレビには、目を覆いたくなるようなニュースが報道されます。
「荒れる子どもたち」と言われますが、その前提に手本を示さなければならない「荒れる大人たち」の問題の方が深刻です。  
 学校教育の現場が「家庭や社会の教育力の欠如」と嘆いているだけではどうにもなりません。三者の協力・連携が必要であり、その前提となる相互の信頼関係を築くことが大切です。学校ばかりでなく、「豊かな心」を育む体験活動を子どもたちに多く経験させたいものです。「なすことによって学ぶ」は教育の原点です。
   
                                                 こども園の玄関前のプランターの花(7月7日)

2025年7月9日水曜日

花だより 「トイレの神様」繁盛店のトイレ ザクロ

 


 繁盛店のトイレはどこもきれい! 
  植村花菜さんの楽曲「トイレの神様」、祖母との思い出やトイレ掃除の大切さを歌った曲として、多くの人々に感動を与えました。
 お店のトイレに「恐れ入りますが、従業員も使用します。」という貼り紙があるのを最近目にします。店長宛に「トイレが汚かった」という苦情があって、その対策として、店員専用トイレの使用を止め、お客様と同じトイレを使うようにした。定時に清掃員が掃除をする他に、店員が絶えずトイレの汚れをチェックして、気が付いた者が掃除をするようにした。トイレはお店の顔ともいえます。苦情を改善に生かす。絶えずお客様の目線に立ったサービス。苦情に感謝する姿勢。これが繁盛店の秘訣だそうです。
◆学校もある意味サービス業に近いものがあります。苦情電話もときどきかかってきます。かかってくるうちは「良し」としなければなりません。「相談しても解決にならない」と思われたら学校が信頼されていないことになります。
 苦情電話には、真摯に対応することが大事です。学校は、子どもたちの動向全てを把握しているわけではありません。苦情ばかりでなく、さまざまな情報を寄せてもらう努力が必要です。学校の良し悪しもトイレを見ればわかります。                     


 クサフジ パークゴルフ場で見つけました。

2025年7月8日火曜日

花だより 生成AIの進化が止まらない ヒルガオ エゾキスゲ

 

  生成AIの進化が止まりません。2022年に公開されて対話型AI「チャットGTP」は、瞬く間にユーザーを拡大して、社会全体に大きな変化をもたらしました。しかし、それっぽい回答が返ってくるだけで、偽情報も含まれていました。ところが、今年2月にリリースされたオープンAIの「デープリサーチ」機能は、一定の信頼感をもたらしました。この短期間での進化には驚かされます。文章だけではありません、絵も音楽も見事に熟してしまいます。
 教育の分野でもその影響は顕著で、わずか数秒で文章や資料等が生成できる技術は「学びとは何か」「教師とは何か」といった根源的な問いを投げかけています。
 テクノロジーが進化するたびに浮かび上がるのが、AIに仕事を奪われるのではないかという「労働不要論」です。このペースでAIが進化すると、まだまだ遠い話とは言ってはいられません。しかし、全てをAIに任せるということではないようです。漫才のネタをAIで作ったが、まったくウケなかったといいます。
 これからの教育に求められるのは、「分かる」という知識レベルから、それが理解を伴うと「解る」、さらには判断ができるまでの「判る」になるような高いレベルの能力です。教育の果たす役割は、ますます大きくなります。
 生成AIの活用において重要なのは、子どもや教師が自ら考え、選び、行動できるようになることです。情報を受け取るだけの活動から、AIを上手に活用する学びへと転換していくことが必要です。これからは、問いを生み出し、実践を通じて可能性を拓いていく姿勢が求められます。学校はAIによって大きく変革しそうです。

2025年7月7日月曜日

花だより 「7月5日」のうわさをなぜ信じる? ベニバナ ジャガイモの花

 



 「7月5日」のうわさをなぜ信じる?
 7月5日に日本で大きな災害が起きると香港などを中心にSNSでデマが拡散して、訪日外国人が激減した。科学的根拠のないウワサを今の時代に信じる人がこんなにいるとは驚きである。
 気象庁の長官が「近代科学の時代になっても、科学的な観点から外れた判断をされてしまう方がおられるのは非常に残念です…」と異例のコメントを発した。
 なぜこれほどまでに拡散したのか?
 信州大学の菊池教授によると、「夜に墓場を歩いてみろ」と言われて、お化けなんかいないと頭ではわかっていても、どうしても感情的に怖い。今回のウワサも同じで、これは人間として当たり前のことだという。また、うっかりネットでこういったことを本当なのか再投稿してしてしまうと、デマを広げることに加担してしまうことをネットを使う側は覚えておくべきだと指摘している。
 観光地は外国人であふれている。ホテル代も高い、「今がチャンスだ!」と喜んでいた日本人が多くいたかもしれない。

2025年7月6日日曜日

花だより 水分補給にスポーツドリンクは適さない アガパンサス

 

 暑い日が続いています。オホーツクの6月は、例年の平均気温より3℃以上も高い気温でした。7月も引き続き高い予報です。
  水筒持参で登園しますが、その中身は?
 水筒の中身は、水かお茶、スポーツドリンクを毎日飲むことは、お勧めできません。
 日常的な水分は補給は、水かお茶で十分です。スポーツドリンクは、糖分が多く含まれているため、毎日飲むと肥満や糖尿病のリスクを高めることになります。
 ポカリスエットは、炭水化物やナトリウムを多く含んでいて、体調不良で食欲がないときや風邪をひいたときや激しい運動をした後などに飲むと効果的ですが、水分補給には適しません。他、水分補給に適さない飲み物は、糖分の多いジュース類や、カフェインが含まれているコーヒーや紅茶は、利尿作用があるのでよくありません。
 適しているのは、糖分やカフェインの含まれていない水、麦茶、ミネラルウォーター、ルイボスティーです。そして、熱中症対策は、のどが渇く前にこまめに水分補給をすることです。汗をかいた後は、冷たいビールを飲みたいところですが、利尿作用があるので、水分補給にはなりません。
 園だよりで保護者に伝えると、小学校では「スポーツドリンクも可」となっています。と保護者から言われました。???
こども園の中庭で水遊びをする1~2歳児

2025年7月5日土曜日

花だより レストランでの礼儀 ササユリ シロツメクサ

 



《シリーズ「いきいき子育て」》
 ~礼 儀~
 「みっともないでしょう。はずかしいと思いませんか。行儀よく食べなさい。」「笑われますよ。あなたの食べ方は、礼儀知らずと思われますよ。」これは、日本人のお母さんやお父さんが、レストランで子どもに話している言葉です。
 「やめなさい。隣の人が、いやな思いをしますから、礼儀正しくしなさい。」「他の人に迷惑をかけるようなことはしてはいけません。」「食事中のマナーを守りなさい。」これはイギリス人の親が子どもに話す言葉です。日本人とイギリス人では、注意する言葉が違っています。日本人は、笑われてはいけない。イギリス人は、他の人の心をいやな思いにしてはいけない。ということになります。注意の仕方は違っても、「周りの人に不愉快な思いをさせない。」ということでは同じです。
 礼儀正しくすることは、教養が高くなり、しつけが行き届いたときにできるものです。約束事ですから、約束した事柄を知らなければなりません。子どもの頃から、一つ一つ約束を覚えて、大人になるまでに全部覚え、それを日常の生活の中で正しく実行するようする。それは家庭の役目です。
 参議員選挙が告示され、街に選挙ポスターが貼られています。そのポスターの「品位保持」のため公職選挙法が改訂されました。まさか選挙に立候補するような人が、選挙妨害や虚偽行為をするとは想定していなかったのです。「そんなことをしたら笑われますよ」と言われて、逆にそれを喜んでいるように思います。「周りの人に不愉快な思いをさせてはいけない。」子どもころに身につける当たり前のことが、法律で縛らないといけない時代になったのは嘆かわしいことです。
シロツメクサ







2025年7月4日金曜日

花だより 「分かる」「解る」「判る」とステップアップ 姫小百合 ヤブカンゾウ

 

 
  こと教育に関しては、なかなか理想通りにはいかないものです。また、その成果が出てくるまでにも時間がかかります。目の前の「できないこと」に目を向けがちですが、そんな簡単に成果は上がりません。「学問に王道なし」と言います。繰り返し、繰り返し、指導することで、子どもの習慣になったり、日常行動につながるのです。
 よく日本人は「民度が高い」と自慢しますが、昔は列に並ばない人や周りに迷惑をかける人、マナーを守らない人はたくさんいました。しかし、学校教育を通して、長い年月をかけて、指導をした結果、今の常識や習慣にまでなったのです。
 教育の成果はすぐ出るものではありませんが、少しずつ、ステップアップしていくことで、最初の知識レベルが「分かる」というレベルであっても、それが理解を伴うと「解る」、さらには判断ができるまでの「判る」になるようにするのが、教育の営みです。特に若手教員には、こうした認識が必要だと思います。