訓子府のジャガイモ畑(6月25日)農業試験場
教育は理想通りにはいかないもの
教員志望者を増やすためには、学校という職場が働きやすい場であると同時に、教職の魅力を実感できる体制づくりも必要になってくる。働き方改革だけでなく、教員としての生きがい、やりがいが感じられる環境づくりのため、若手教員のニーズや指導のポイント、学校が主体的に業務改善していく視点、保護者対応やクレーム処理のノウハウを伝える工夫が必要である。
「褒める」から「諭す」へ
教職を目指す学生や若手教員の世代は、子どもころから「褒められて」育ってきた。昔は「習うより慣れろ」の精神で、先輩教員の「見よう見まね」をしているうちに、要領が分かってくるということが少なくなかった。しかし、今の教員は多忙で、若手教員の育成に時間をかける余裕はない。このため「叱られる」経験も必要だが、今は、どちらかといえば「諭す」接し方が必要だろう。
褒めるだけの指導では効果はない。安易に叱っても「手抜き」と大差ないことが多い。そこで「理を以て、その人に分からせる」という手法を工夫したい。ちゃんと説明するためには時間的な余裕も必要である。一般の先生よりも管理職の方が「諭す」に適している。 校長の出番である。「諭す」とは、目下の人に対して、物事の道理をよく分かるように話し聞かせる。納得するように導く。単に「教える」だけでなく、相手の心に響くように、愛情や思いやりを込めて語りかける。褒めるより、ずっと難しい!
月間「日本教育」6月号(日本教育会) 立正大学社会福祉学部 元教授 石橋昌雄


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