武藤久慶文科省初等中等局教育課程課長
月間「日本教育」6月号~霞が関だより~
武藤氏は、2010年、文科省から北海道教育員会に4年間出向(最終学校教育課次長)していた人物です。管内の校長会研究会に講師として来てもらったことがあります。
白のワイシャツは着ない、派手目のファッションで文科の官僚らしからぬいで立ちだったという印象があります。自ら「ぼくは東大出ではないので…」と言っていましたが、すっかり偉くなりました。その武藤氏らしい投稿です。
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この界隈で管理職をしていると、誰かが作った資料を直すことが仕事の3分の1くらいを占めます。いつもやることはシンプルです。
〇不要な情報を減らす
〇必要な情報でも1枚に詰め込まない
〇情報と情報の間のロジックを明確にする
要するに「ぱっと見で分かる、説明不要の資料を作る」ーこれに尽きると思います。
説明不要の資料を作れば「相手がイライラしない」、説明が早く終わる、誰でも説明できる(説明者の巧拙に左右されない)、「だったらみんなそうすればいいじゃん」と思うわけですが、そうは問屋が卸しません。この霞が関ではナカナカ徹底が難しいのです。なぜならば、上記の〈真逆〉を方向で長年トレーニングを受けているからです。
この界隈は、とかく
●ネタが元々難解(法律、制度、政策)に加えて
●一覧性を重んじる(1枚にまとめたがる、字が小さくなる)
●複文や重複文が大好き
●しつこい(題名とサマリーと小見出しと本文が重複)」
●意味があまりない絵を入れたがるのが常(なぜか空白を埋めたがる)
●過剰なアンダーラインを引き、太字にしたがる。
こうして資料を作ると、ビッチリ、ゴテゴテ、可読性の低い(ポンチ絵)が出来上がります。ところが、いよいよこの本来無意味な慣行を改めざるを得なくなりました。コロナ禍を経て、紙が減り、会議もネット中継が前提となった。「あの画面でパッと見てわからない」としたら意味がない。
そうした僕も100点満点からは程遠いです。でも、自戒を込めて、よい資料から謙虚に学んで、さらに対外発信を改善していこうと思います。
東大出身の官僚ぽくない、教育行政を進めてもらうことを期待します。


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