2025年8月16日土曜日

花だより 幼児に思いやりの心はない?  浜茄子 香りゃんせ公園

 



 幼児に思いやりの心はない?
 ~「思いやり」の発達を理解する~
 幼児期は、自分と他人の区別が明確ではありません。自分も他人も同じことを考えていると思っています。それがだんだんと成長して、小学校低学年になると、他人と比較して、自分と他人の違いが分かってきます。ただし、笑っているからうれしい。泣いているから悲しいといった程度で、相手の心情を推し量ることは、まだできません。
 3・4年生になると、A君は、ぼくのことをきっと○○だと思っているだろう。ぼくは、A君のことを○○だと思っている。と互いの気持ちを推測できるようになります。
 高学年になってやっと、「私」と「あなた」といった二者関係だけでなく「彼」「彼女」といった第三者の気持ちを推測したり、自分自身を客観視することができるようになります。そして、中学・高校生になると、クラス、学校、社会、日本人として、といったようにさまざまな立場に立って考えられるようになるのです。
「思いやり」とは、自分の視点だけでなく、さまざまな人の視点を理解する力といえます。
 この発達レベルが低いと何かトラブルがあったときに、他人を変えようとするもの(他者変容思考)が強いと暴力をふるい、自分を変えようとするもの(自己変容思考)が強いとその場か逃げるという行動をとります。しかし、「思いやり」が発達すれば、他者変容思考は、「暴力」から「命令」「説得」と変化し、自己変容思考は、「逃避」から「従順」「妥協」へと変化し、最終的に互いのコミュニケーションを通して「調節」する行動をとるようになります。「思いやり」を発達させれば問題となる行動も適切な行動へと変化させることにつながるわけです。「思いやり」の心は育っていくものなのです。
    「対人関係のトラブルを予防するソーシャルスキルを育てる」 
              法政大学教授(文学部心理学科) 渡辺 弥生著より (牧野要約)
 幼児教育は、発達段階をきちんと理解していなければなりません。大学で学んだ「教育原理」とか「児童心理」がいかに大事か、改めて感じています。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿